2011.09.30

映画を二本

こないだの休みに、映画館で一本、DVDで一本映画を観ました。

まずは現在大ヒット上映中の大泉洋主演「探偵はBARにいる」。
単純にもうよく知ってるとこがバンバン出てくるので、
「あ~これも出るんか。嬉しいなぁ」という思いが先行しがちになって
その時点でフラットに見えてはいない気がしますが、
恐らくそれ抜きにしてもなかなか面白い作品だったと思います。
こういうハードボイルド探偵ものはあまり観たことがないので、
結局探偵が事件を丸く収めることができず、依頼人が勝手にカタつけて死んで
やるせない感じで終了というのは「これでいいのかね」という感じもありましたが、
大泉洋と松田龍平のコンビの活躍が何とも痛快で最後まで楽しめました。
舞台上がりらしくややオーバーな大泉の演技と、
棒読みスレスレまで感情を抑えた松田の演技の対比が面白かった。
いい雰囲気役者ですね、松田龍平。
「俺ぁラムだな」あたりの掛け合いとか、
「一人しか居ない友人、無くしたくねぇや」の絶妙な温度とか。
んで流石は札幌舞台の大泉洋主演、平日昼でも相当人入ってましたね。
俺の次の回はさらに凄い人だったし。
血とかおっぱいとか大丈夫な人ならいっぺん観といても損はないかと。

バーにかかってきた電話 (ハヤカワ文庫JA)バーにかかってきた電話 (ハヤカワ文庫JA)
(1996/01/01)
東 直己

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お次はBlood Thirsty Butchersのドキュメンタリー「KOCORONO」。
ブッチャーズといえば言わずと知れた北海道のレジェンド。
その圧倒的な個性で国内外問わず絶大なリスペクトを集めるロックバンド。

…ですが、感情論一切抜きにして彼らを表すならば「売れない中年バンド」。

とあるタワレコでのインストアライブ。
ボーカルギターの吉村秀樹と、ギターの田淵ひさ子。
彼らはバンドメンバーであると同時に夫婦であり、子供もいる。
インストアライブの終わった彼らは子供を連れて、
AKBが文字通りヘビーローテーションのタワレコを後にする。
打ち上げの席でマネージャーの口から語られるのは、シビアなお金の話。
そんなシーンからこの映画は始まる。

コアな音楽ファンの間の名声だけじゃバンドは食っていけない。
それでも好きな音楽は変えられない。
自分達の信じるものを貫いて、あわよくばそれで売れたい。
吉村氏の焦燥と苛立ち、我儘、他メンバーとの温度差。
衝突、妥協、諦念、でも切れない、切ることはありえない絆。
現実は厳しい、けれどそれでもやるしかない。生きていくしかない。
そんな感じのドキュメンタリーです。

彼らはびっくりするくらい普通の人間の集まり。
でもステージで音を出すとやっぱり凄い。
音楽じゃ世界は変わらないどころか、生活すら変えることは難しいけれど、
それでもやっぱり音楽っていいもんなんだ。
そう感じました。
伝説のバンドの伝説の生き様、みたいなもんが観たい人はやめときましょう。
ライブやインタビューのアウトテイクなんかも一杯あって
なかなかお得な一枚かと。

kocorono [DVD]kocorono [DVD]
(2011/06/15)
bloodthirsty butchers、吉村秀樹 他

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2011.09.21

我が愛しのレタードカーディガン

「真夏のうだるような暑さがなくなったな」と感じると、
そこから先の北海道の気温はもうもんの凄い勢いで下がる。
曙がK-1デビュー戦でダウンしたときの勢いくらいで下がる。
つーわけで、寒くなりましたねぇ。

北海道の冬はマジで厳しいので、
迫り来る寒さと雪かきの脅威におびえつつも、
俺的には「そろそろこいつらを着られる頃合いかな」と
若干ワクワクする季節でもあるのです。

P1010443.jpg

ヴィンテージのレタードカーディガン。

最近すっかりヨーロッパづいてる俺なのですが、
それでもアメカジ王道のこのアイテムだけは別格で大好き。
デザインやディテールがとにかく可愛い!
眺めてるだけでアガる服ってそうそうないです。
以前はあまり好きじゃなかったワッペンも、
今はないと物足りないくらいに(もちろんバランスは重要ですが)。

往年の俺の古着バイブルとして
98年刊行の「古着買いの極意」っていう雑誌があったんですが、
それでその存在を知って以来、毎シーズン古着屋に行っては必ずチェックするアイテム。
そうして10年以上に渡って、俺なりの基準で吟味を重ね
現在手元にあるのが写真の4着。

右上のブラックが最初に入手したもの。
今は亡き狸小路の「DIME STORE」にて購入。
当時はワッペンがそんなに好きになれなかったので、
ワッペンがなく、黒という使いやすい色、そしてぴったりのサイズと
三拍子揃ったこいつと出会ったときは運命的なものを感じたもんです。
買ってから肘に大穴が開いていることに気づいたんですが、
「それでも着てやるんだ!」という熱意でもって
ポケットの裏地を切り取って自分でリペアしたのも思い出深い出来事。
冬のライブなんかでは気合を入れるために勝負服としてもよく着てました。
それ位思い入れの強い一着。

二番目は左上のグリーン。
お馴染み「HIGH POSITION」にて購入。
俺にワッペンとステッチの魅力を教えてくれた一着。
未だにこれより可愛いレタードカーディガンは見たことありません。
前の合わせが逆なことや、「Becky」のステッチから多分女性用。
サイズ感が非常に良く、スマートに着られるのがGOOD。

三番目は左下のネイビー。
現在は東京に移転している「FROM ORANGE COUNTY」で購入。
俺の基準にして「究極」と呼べる一着。
ある日店に入って、トルソーにこいつが着せられていたのを見て電撃が走りました。
王道のネイビーに三本ライン。ワッペンの選択と配置、ボタンの数のバランスの良さ。
ゴワッとして固く、重いウールの質感。何もかもが俺のツボ。
試着してみて「ああ、こいつは俺に着られるために日本に来たんだ」と確信。
そんな感じで即買いでした。

四番目、右下のレッドは一番の新入り。
これまた「HIGH POSITION」で購入。
アメリカ古着を着る上で、特に俺みたいな貧相な体の人間が
よく悩まされがちなのが「袖の太さ」。
それも含めて愛するべきだろうという意見もあるでしょうが、
やっぱり今っぽい形のが使いやすいのは確か。
そこへ持ってきてこれ。
グリーンなんかもそうなんですが、ヴィンテージらしからぬ袖の細さ。
古着でこういうのを見つけると、オーパーツを見つけたような気分になって楽しいのです。
生地のゴワッと感、ライン部分のヤケ感なんかもまさに俺好み。
俺のベースとも相性良さそうなので、ステージで見る機会も増えるかもですよ。


最近「お洒落」と言われることもたまにありますが、
俺自身は自分のことをお洒落だと思ったことは一度もないのです。
現に俺がいつも帽子を被っているのは、
無頓着な髪型をごまかすためだったりするし…w
結局俺はただのオタクなのです。
「かっこいい、可愛い服が好き」という、それだけ。
お洒落な人というのは、服を着こなしの「手段」にできる人。
俺はそうではなく「目的」の人なんですな。
とにかくこの可愛い服が着たい!という。
俺にとってはレタードカーディガンがそういう存在なのです。


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2011.09.14

アイヌ風キノコちゃん

アイヌ民族というものに関しては、軽~く思い入れのある俺なのです。

中学校のころ、アイヌ民族についての作文で校内の発表会に出たことがあります。
その際に読んだ本で、ただアイヌであるというだけで差別を受けた人の話を知りました。
ずいぶん昔の話なので今はまた彼らを取り巻く状況も違うかも知れませんが、
それでもいわれのない差別は嫌いだし、それ以来同じ北海道を故郷に持つものとして
アイヌの人と接する機会があれば分け隔てなく接しようという思いを抱き、
また何か土産物など購入することで彼らの支援が出来るならしたいという思いも
かねてよりあったのです。

(ついでに言うならば、
俺が「萌え」というものを強く意識したルーツの一つが
SNKの対戦格闘ゲーム「サムライスピリッツ」シリーズに登場するアイヌの姉妹
ナコルルとリムルルであったことも大きかったり…w)

というわけで、アイヌの人が作ったものを売っているお店があったりすると
ついついチェックを入れるクセが付いている俺なのですが…

やっぱね、あんま欲しくならないんすよ。

彼らも精一杯知恵を振り絞って、恐らくはナウなヤング向けに
アイヌ文様の入ったバッグやらTシャツやらを作ってくれてはいるんですが、
使えるか?着るか?っていうとやっぱりねぇ…。
アットゥシ織グッズなんかも俺には食指が伸びないし、
ましてやイクパスイとか買ってもしょうがないし。

それでも何かいいもんがあれば買ってあげたいな、という思いを抱いて
本日ちらっと覗いた札幌地下歩行空間のアイヌ系の出店で…

出会ってしまった!
ドツボなものに!!


20110914194550.jpg


木製のキノコストラップ。

かわいすぎる…

これを見て、俺と同じように「かわいすぎる…」と思ってくれる人は
どれくらいいるのでしょうかね。


「…色も付いてないし、何のキノコなのかよくわかんないし、微妙じゃない?」


と、思う人もいるかも知れません。

俺は言いたい!
「そこがいいんだよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
と。

これには、こういうアクセサリーを作る際に多少なりとも介入せざるを得ない
「あざとさ」が一切ない。

普通の人や企業がキノコグッズ作ろうってなった時に、
何を思い浮かべてデザインするかっていうとやはり
「ベニテングタケ」あたりじゃないでしょうか。

無題

しかしこれを木製のストラップにすると考えたときに
ややもすれば傘の径に対して柄が細すぎて強度に問題が出るし、
引っかかりも大きくなって実用性に欠ける心配が出てくる。

そこへ持ってきて、今回買ったこれ。
傘は小さめで柄もそこそこの太さがあり、その接続部はなだらかな曲線を描いている。
強度や実用性を狙ったのかどうかは定かではありませんが、
フウセンタケ科の何かを思わせる独特の形状。

ki105.jpg

フウセンタケ科。
傘と柄のある普通のタイプのキノコの中では比較的日陰者の種族。
そこに分類されるキノコ自体は全種族中最も多いものの、
食べられないものが多く、食べられても基本的にマズい。
ショウゲンジとかオオツガタケとか優れた食菌もあるにはあるけれど、
スーパーじゃ売ってないし一般の人はまず知らない。

「××タケを作ろう」って感じではなく、
「キノコ」を作ろうとして作ったであろうこの公約数感。
塗装もせず、「キノコ」と分かれば良しとするこの潔さ。
その際彼らが思い描いた「キノコ」がたまたま
山によく生えているフウセンタケ科のものだったのか、
狙ってフウセンタケ科の何かを模したのかは分かりませんが、
結果としてそこに漂う微妙な日陰者感。
曖昧に曖昧を重ねた末生まれた黄金比。

これにその黄金比を感じることの出来る人間は、
恐らくひっじょーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーに少ない。
だからこそこの俺が、
愛でてやらんでどうするよ!!


というわけで、
長らく使い込んですっかり顔の塗装もはげてしまった
「まんまるはちゅね」さんには隠居していただいて、
これからはこいつを愛用することにいたします。
使い込んだら味わいも出そうだなぁ。

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Posted at 22:40 | キノコ | COM(0) | TB(0) |
2011.09.13

ドリムシ新譜

いやはや失態。
なんと一ヶ月も更新をサボっていたおかげで
ブログトップに余計な広告を出されてしまう始末。情けない。
てなわけで先日ついにリリースされたDream Theaterの新譜をご紹介。

ア・ドラマティック・ターン・オヴ・イヴェンツ(スペシャル・エディション)(初回限定盤)ア・ドラマティック・ターン・オヴ・イヴェンツ(スペシャル・エディション)(初回限定盤)
(2011/09/07)
ドリーム・シアター

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多方面で
「近年のモダン・ヘヴィ志向からI&W期のメロディー路線への回帰」
的なことを言われておりますが、そもそもその近年のヘヴィ路線の音は
「Train of Thought」位しか聴いていないので(実はI&WとMPP2しか持ってない)
自分的にはわりと慣れ親しんだDTサウンドという感じ。

んでこれまた多方面で言われておりますが、
「Breaking All Illusions」が神曲すぎます。
いかにも日本人好みの哀愁コード進行に、変拍子と変態的展開を
何の違和感もなく組み込む手腕は流石としか言いようがありません。
ライブで見たら号泣する自信がある。
この曲と字幕つきの付属DVDのために買っても損はしません。

逆に、その曲が良すぎて他が若干かすんじゃったかな~という感もあり。
ジャイアンが抜けてドラムなしの曲なんかも作れるようになったようですが、
それもそこまで印象的なメロディーってほどじゃなかったしなぁ。

んで、新加入のドラマーであるマイク・マンジーニですが
今回は曲作りにも参加していないようですし、
あくまでペトさん他が作ったデモを元に叩いたそうなので
個性とかそういう面での評価は次回作以降ということになるんでしょう。
しかし、音的にはもうすっかり馴染んでしまって違和感0。
テクニックも当然申し分なし。
「マイキーの代わりをやる気はない」という発言は逆説的に
「マイキーの代わり程度なら朝飯前でできるんだぜ」と取ることもでき、
今作はそれをはっきりと証明した名刺代わりの一作と言ってよいでしょう。

とりあえず、DTの中核をなしていたドラマーが変わって
一体どうなっちまうんだろうというファンの不安をすっぱりと払拭できる程度には
よく出来た仕上がりであると思います。
次は是非マンジーニにしかできないようなプレイが聴きたい!
何せ世間一般のドラマーが必死こいてやるようなことは
大概片手で出来てしまうような超人ですからな~。
彼のこの最新のドラムキットを見ていただければそれも理解できるかと。
「要塞」を通り越してもはや「城」ですな…w

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Posted at 02:32 | 音楽一般 | COM(0) | TB(0) |