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2016.03.23

Sugiにまつわるよもやま話 その3 ~素材について~

よもやま話3回目の今回は、
Naoちゃんを形作る素材についてお話ししたいと思います。
ウンチクをひたすらダラダラ語るので長くなると思ったら
案の定クッソ長くなったので今回はボディ材の話だけ。
お暇な方はお付き合い下さい。
続きは以下。


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Posted at 23:48 | 音楽一般 | COM(1) | TB(0) |
2016.03.16

Sugiにまつわるよもやま話 その2 ~オーダーのコンセプトについて~

さて、今回は俺が自分のオリジナルモデルを制作してもらうにあたり
どういうコンセプトを立てて臨んだのかということをお話しようかと。

まず音に関しては、NBの基本構造を大きく外すわけではないから
特に深く考えたわけではありません。
そうそう変な音になるはずもないし。
敢えて言うならば、今まで使ってきたジャズベがアルダーのボディで
今回作るモデルは指弾きでよりふくよかな音が出せるように
ホンジュラスマホガニーを使おうかなくらいなもんです。
自分が楽器で最も重視するのは何たって見た目。
自分にしか作れない楽器ってどんなんだ?
自分がこれまで育んできた自分の世界観を
どう楽器の見た目に落とし込もうか?
それが今回のテーマ。

自分は趣味を生きがいに生きている男です。
ならば、ベース以外の趣味から自分の拘りを持ってくれば
自分にしか作れない楽器が出来上がるのではないか?
そう考えた時に、ひとつ思いついたのが、ファッション。
大しておしゃれではないにせよ
自分なりの拘りを持って作り上げてきたスタイルを
ベースのルックスに落とし込めないものか?
そう考え、何か一つ自分のお気に入りのアイテムを選び
そのイメージを投影させた楽器を作ろうと決めました。
そのアイテムとして選ばれたのがこちら。


P6110053.jpg


http://naokisan.blog55.fc2.com/blog-entry-159.html

もう買ったのは8年近く前になるのか。
夏になると晴れの日が楽しみになる、
大のお気に入りのアロハシャツ。
俺の知る最も美しいブルーの一つであるこのシャツの色を
俺のベースのカラーにしたい。
さらには、墨絵っぽい部分の黒はエボニー指板で表現しよう。
マホガニーのボディとの相性も良いはずだ。
銀色のボタンは、パーツをクロームカラーにして合わせよう。
とまあ、こんな感じでNaoちゃんのイメージは決定したのであります。

と、出来上がった後で言ってしまうのは簡単なんですが、
最終的な形に持って行くまでには結構な紆余曲折がありました…

今だから言えますが、
Naoちゃんの初期案はこんなんでした。


IMG_4144.jpg


いや~~~~~~~~~~~~~~~~~

悪趣味ですね!!(爆笑)


今見るとほんとに実現しなくてよかったと思う。
Sugiの上品さが台無しだものなぁ…(笑)
GIMPで適当に作ったこの画像を持って島村行って
勇んで「こんなん作りたいんですけど!」って戸川さんに見せたら
「…いやー…ちょっと難しいんじゃないかと…」って
想像以上にドン引きされたもんだから
こっちも「あ…いや大丈夫っす…」みたいになってしまって。
最初は本当に柄まで完コピのイメージだったんですが
最終的には色味を持ってくる方向になったわけです。
恐らくESPあたりならノリノリでやってくれるんでしょうが
(価格も100万コースになっちゃうでしょうが)
Sugiはそういうメーカーじゃない、ということが分かりました。

てなわけで、Sugiにアロハシャツを送ってもらって
Naoちゃんのカラーを作ってもらったわけですが
そのカラーの認識で若干の齟齬がありまして。
カラー製作過程で最初に送られてきた画像がこちら。


IMG_4148.jpg


この画像を戸川さんと一緒に見ていて、
俺は「地の黄色みは若干出てるけど、悪くないですね」
とは言ったのですが
戸川さんが「ですけど、ちょっと濁ってますよね」
と言ったのにハッとして。
確かに濁ってるし、本チャンの木ではないことを考慮に入れても
杢の出方もイマイチだ。
改めてSugiに問い合わせてみると
まず、このシャツは「パステルカラー」であると。
パステルカラーは色に白の成分が入ってくるが、
白は液体の「染料」ではなく粉末の「顔料」しか存在しないので
こういう色味になってしまうとのことでした。

言ってることは分かるけど…
でもそういうことじゃねえんだよと。
俺がイメージしてたのはこういうのなんですよ。


prs_custom24-30thav-ap-bm6.jpg


これはPRSの人気カラー、ブルーマテオ。
こういう感じの、澄んだ綺麗な青。
なので、顔料は使わず染料だけで杢がしっかり出る方向で
完コピとは言わず出来る範囲でいいから
色味を近づけてくれ、というオーダーを出しました。
そんな感じで出来上がってきたのが次の見本。


IMG_4149.jpg


いい感じじゃないですか~。
というわけでこの路線でGOを出し、
以前記事にしたカラーサンプルをもらって
最終的なカラーが決定したというわけです。
この時は、一緒に考えてくれる人がいて本当に良かったと思いましたね。
自分だけじゃ中途半端なところでOKを出していたかも知れないので。

そんなわけで、
お気に入りのアロハシャツの魂の乗り移ったこのベースは
おうちに置いてある時はこのスタイルがデフォになってます。


IMG_4147.jpg


なかなか粋じゃないですか?
ちょっとそこ、ベースに服着せてるとか引かないで。


当初の案からの違いというところで
ついでに言えば、上の画像を見てもお分かりの通り
最初は5弦で作るつもりでした。
どうせ作るなら今まで使ったことない5弦もいいかもな、
フレージングの幅も広がるだろうし…
と思ってはいたんですけど。
試奏用に取り寄せてもらった5弦をいざ弾いてみると
何かあまりピンと来なくて。
弦間がやたら狭くて弾きづらかったってのもあるのですが
自分がこの先5弦を弾いている画が浮かばなかったんですね。
そこで改めて店頭にあった4弦を弾いてみると
しっくり来ること来ること。
やっぱこれだよなと。
この歳になって冒険するもんじゃありません。
メアドも変えなきゃいけないし。
(俺のメアド知ってる人しか分からない話ですが)


とまあ、こんなとこで
オーダーのコンセプトに関わる今回のお話はここまで。
次回はNaoちゃんを形作る素材、主に木材を中心とした話になる予定です。
それではまた次回。


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Posted at 22:59 | 音楽一般 | COM(0) | TB(0) |
2016.03.07

Sugiにまつわるよもやま話 その1 ~オーダーに至るまで~

今回からは、先日オーダーしたNaoちゃんに関する話を
適当に分けてダラダラと語っていこうかと思います。
何回になるかも分かりませんが、興味のある方はお付き合い下さい。


まず、Naoちゃんを作ってくれたメーカー"Sugi"について。
Sugiを語るには、まず代表取締役でありマスタービルダーである
杉本眞氏について語らねばなりません。

杉本氏は、日本を代表するギターメーカー「フジゲン」にて
長らくビルダーを務めてこられた方です。
フジゲンは同名でオリジナルのギターも作っていますが
それよりはOEMメーカーとしての顔が広く知られており、
例えばアイバニーズの日本製モデルを作っているのはフジゲンです。
他にも島村楽器系列の一連のブランドやG-Life Guitarsなど
多数のブランドに向けて様々な系統のギターを作っています。
(ついでに、Lexus車の内装の木工なんかも手がけています)
そんな雑多な環境のフジゲンで辣腕を振るい、
数々のブランドギターやアーティストモデルを手がけたほか
80年代には、Fender社が一番ダメになっていた時期に
日本から招聘された技術支援チームの一員として渡米し、
さらにはFender Custom Shopの立ち上げにも参加するなど
正に日本を代表する名工と呼べるでしょう。
そんな杉本氏が、長らく暖めていた自分の作りたいギターを作るべく
2002年に杉本氏が立ち上げたブランドがSugiなのです。

そんなSugiを自分が知ったのはかなり早かったと記憶しており
たしかギターマガジン誌かPlayer誌に掲載されていた広告の
SHシリーズDSシリーズを見たのが最初だったと思います。
当時からその洗練されたデザインには惹かれるものがあり
また当時まだ珍しかった国産ハイエンドということも相まって
常に気になる存在ではありました。

そしてその後、TOTOのベーシストであった故マイク・ポーカロ氏との
コラボレーションによって生まれた、Sugi初のベースが
現在のSugiの看板モデルの一つであり
Naoちゃんもその一族の末席に加わることとなった
"NIGHT BREEZE"シリーズです。
国内ではLUNKHEADの合田氏がかなり初期から使用しているほか
MUCCのYUKKE氏やセッションベーシストのJu-ken氏、
最近ではゲスの極み乙女。の休日課長氏が使用していることで
急激に知名度を上げているモデルです。

自分がこのNBシリーズに惹かれたのはそのデザインもさることながら
そのコンセプトである
「パッシブコントロールで鳴りが良く演奏バランスが良いベース」
というところでした。
自分はアクティブのベースをあまり使う気になれないのですが、
それは音が嫌いとかそういうのでは全くなく
ただ単に「電池が入ってるのがイヤ」というだけなのです。
いつ切れるか分からないものを積みながら演奏しているということが
もう耐えられないわけなんです。
まあそんなしょうもない理由でパッシブを使っている自分なのですが
とかくエレクトリックベースというものはハイエンドになると
あれやこれやと機能が付いたアクティブのモデルが主流であり、
なかなか欲しいと思えるものが無かったところに
現れたNBは自分にとってかなり魅力的なモデルだったのです。

そして、自分のNBへの思いを決定的にした一本が
バカテクセッションベーシストFire氏が
Sugiとのコラボレーションで生み出したオリジナルモデル
「NB5 DREAM CATCHER 33」でした。


NB5-DREAM-CATCHER-top.jpg


もはや芸術品とも呼べる組み木のボディトップ。
ベースマガジン誌の「My Dear Bass」コーナーに掲載されるや大反響を呼び
かのナルチョこと鳴瀬喜博氏も影響を受けて
「俺もエグいの作りたい」との思いで「ギガッパチ」を制作したという
逸話まであるモデルです。
こんな素晴らしいベースを作れる会社の製品を
いつか手にしてみたい…という思いは
月日を経るごとに募る一方でした。

しかしながら、Sugiは少数精鋭の工房でのハンドメイドであり
比較的最近まで知る人ぞ知るレベルのブランドだったので
なかなか北海道にまでモノが来ることがなく、
ずっとただの憧れであったのでした。

そんなある日。
ふらりと立ち寄った島村楽器札幌パルコ店のフロアの片隅に
あるじゃないですか、Sugiが。
よく見れば他にも様々な高級メーカーの竿がいっぱい。
自分はそんなに頻繁に島村楽器に通ってたわけではなかったので
いつの間にかこんなに色々なハイエンド機を取り揃えるようになったとは
ついぞ知らぬままだったのでした。
当然、一も二もなく試奏を希望。

弾いてみて。

あー…
自然だ。

指が弦を弾き、そこから出た音が色々な回路を通って
最終的に自分の耳に届くまでの道筋に
障害物が何一つ無い感じ。
弾いていてストレスが全く無い。
何て良い楽器なんだろう…

試奏を終えて、パルコ店の黒坂さんに楽器を手渡して
「いやー、良い楽器ですね」と言ったところ
「ご希望でしたらオーダーなんかもできますんで」という一言。

オーダー…

それは俺がベースを始めた高校生の頃から
ずっと憧れていた言葉。
当時はLUNA SEAやラルクが大旋風を巻き起こしており
ビジュアル系アーティストは皆ESP製の色鮮やかでトゲトゲした
オリジナルギターをぶら下げておりました。(今もだけどね)
tetsuya(当時はtetsu)モデルの紫のTFR-Iの
60万という値段に衝撃を受け
(後にその2.5倍の値段のモデルを作ることになるとも知らず)
俺もいつかは…という情熱をふつふつと燃やし
ノートの片隅で日夜「俺モデル」をデザインしていたものです。

忘れもしない2015年8月27日、
雨のそぼ降る円山公園。
キノコを探したい思いに駆られて来たこの場所でぶらぶら歩きつつ
俺はSugiのことを考えておりました。

その時点で自分の中で
Sugiを購入することはほぼ決定事項となっていました。
10年以上愛用しているVan Zandtももちろん素晴らしい楽器なのだけれど
そろそろ新たな刺激を取り入れていきたい。

そこで一つ頭にあったのは
その年の6月から開始されていたSugiのコンセプト企画
"Birthstone Series"。
"誕生石"をモチーフにしたモデルを毎月、
一年がかりで12種類作っていく壮大な企画。
自分の誕生石は1月のガーネットなので
そこでリリースされるモデルを購入しようか…
と考えたのですが。
しかしながら、1月のモデルが必ずしも自分好みの仕様とは限らない。
つーか、1月までなんて待てねぇ(笑)
それに…

オーダー。

するなら、今なんじゃねえの?

もし、するなら…

こんな感じにしたいというイメージは、ある。

あるなら…形にするべきだろ。

そう思って、降りしきる雨の中。
俺はSugiのオーダーを決意したのでした。


つーわけで、今回はこの辺で。
次回はオーダーのコンセプトについてご説明することになるでしょうかね。


ちなみに1月のモデル"Garnet"はこんなんになりました。
悪かないけどね…
自分にはちょっと違うかなっていう。


444935_main_l_201602242227.jpg



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Posted at 02:48 | 音楽一般 | COM(0) | TB(0) |
2016.03.05

Sugi NB4E ECM / H-MAHO 30th T-DNM "Nao"


DSC_3531-1.jpg DSC_3531-2.jpg DSC_3593-1.jpg
Photo by Kaori Watanabe


Sugi NB4E ECM / H-MAHO 30th T-DNM

Body top : Eastern Curly Maple
Body back : Honduras Mahogany 2P (30th)
Neck : Aqua Timber Maple + Maple 5ply
Finger board : Ebony
Scale : 864mm (34″)
Pickups : Sugi Original Single-coil Pick-up (Powered Type)
Control : Master Volume X 1, Balancer X 1, Master Tone X 1
Tuning Machines : GOTOH GB350
Bridge : GOTOH 304S/BO-4
Parts Color : XC (Satin Chrome)
Color : T-DNM

このベースには"Nao"という名前を付けました。
(ハワイ語で"さざ波"という意味)
名付けの経緯はまた後程。


今回は取り急ぎご紹介まで!
制作にご尽力頂いた島村楽器札幌パルコ店の
戸川様、黒坂様、本当にありがとうございました。
やっとお披露目できました!
やったー!!



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Posted at 17:40 | 音楽一般 | COM(2) | TB(0) |
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