--.--.--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2009.06.15

メガミックス

ロックマンファンにとっては、まさに待望の復刊と言えるでしょう。
漫画界のみならず、業界きってのロックマニアとも言える、有賀ヒトシ先生の代表作。
ようやく手元に届きました。

ロックマンメガミックス Vol.1 (ブレインナビ コミックス) (BN COMICS)ロックマンメガミックス Vol.1 (ブレインナビ コミックス) (BN COMICS)
(2009/05/26)
有賀ヒトシ

商品詳細を見る

ロックマンメガミックス Vol.2 (ブレインナビ コミックス) (BN COMICS)ロックマンメガミックス Vol.2 (ブレインナビ コミックス) (BN COMICS)
(2009/05/26)
有賀ヒトシ

商品詳細を見る

もともとは、今は亡きコミックボンボン&デラックスボンボン誌に90年代中頃に掲載されていたシリーズで、最初はボンボンコミックスとして出版され、その後エンターブレインから一度目の復刊。
その復刊に際して、もともとは過去の復刊としての前半3巻分と、完全新作としての後半3巻分の計6巻構成でリリースされる予定だったのが、前半3巻分の売り上げが芳しくなかったために後半の企画が立ち消えとなってしまったというエピソードがありました。
その辺は、有賀先生本人による当時の日記に詳しく書かれています。

http://www.ancient.co.jp/~ariga/info/mega4.html

当時の有賀先生の心中たるや、察するに余りあります。
どれほど無念だった事か。

しかし、熱心なファンの強い要望による「たのみこむ」復刊投票、そして何より有賀先生の強い意志によって、この度ブレインホールディングスより2度目の復刊が決定。
エンターブレイン版では出せなかった後半も、「ロックマンギガミックス」として既に2巻分のリリースが決定しております。
いやぁめでたい。

有賀先生のロックマンの特徴はやはり何と言ってもそのキャラアレンジにあります。
稲船さんによるオリジナルデザインをベースに、そのキャラの設定に対して「こういう場所で働くロボットならこういう機能があって、こういうデザインになるだろう」「こういう攻撃をする奴はこういう性格だろう」という自分なりの解釈を加えて再構成されたキャラクター達。
実を言うと、子供の頃の俺はこういうアレンジがあまり好きになれず、「やっぱロックマンキャラのデザインはオリジナルでないと」という思いがあったため、リアルタイムではそれほど深く読み込んではいなかったのでした。デラボンも買ってなかったし。
俺にとっての当時のロックマン漫画といえばやはり池原しげと先生の、いわゆる「攻略漫画」としてのロックマン諸作品でした。
まあ、池原先生も後半は大分自由になってきて、ロックマニアの間では有名な「ケンタウロスマン性転換事件」なんていうことをやらかしたりもしてたわけですが…w

しかし今改めて見ると、作品の隅々にまで込められた「ロックマン愛」の強さに圧倒されます。
有賀先生のロックマンは、とにかく作り込む。
元々カプコン側がそこまで考えてなかっただろうという設定の細部に至るまで徹底的に考証を行い、辻褄を合わせる。
そのためにはキャラクターの元々の設定を変更する事も辞さない。
例えば「ロックマン4」で登場するDr.コサックとコサックナンバーズのボス達。
コサックナンバーズの「スカルマン」には、「ロックマンに対抗するために作られた戦闘用ロボット」という設定が付いている。
それはコサックがDr.ワイリーに脅されて仕方なく作った物だとしても、ロックマン4にはもう一体戦闘用ロボットという設定の「リングマン」がいて、もともとコサックは正義の科学者なのだから、それ以前には戦闘用ロボットを作る理由がない。
そこで有賀先生は、リングマンの武器であるリングブーメランを手錠に見立て、「ロボット犯罪者を取り締まるポリスロボット」という設定を新たに立てた。
その結果、ロックマンメガミックスでも屈指の名エピソード「復活の死神」が生まれ、リングマンはその後も実に良い味のキャラとして活躍する結果になったわけです。

このような「愛あるアレンジ」は、原作者たる稲船さんにとっても非常に嬉しいことであるらしく、その思いは今回の復刊版1巻における稲船さんによる寄稿の中の「はっきり言って、有賀さんのロックマンは本物だと思ってるから」という一節に表れています。

また、今回初収録となる「ロックマンを作った男達」というエピソードでは、多少のフィクションも交えつつではありますが、稲船さんを始めとする当時のスタッフがいかに強い思いで「シンプルで面白いアクションゲーム」を作ろうとしていたかを垣間見る事が出来ます。
制作者側の強いこだわりを詰め込んで作られた作品だからこそ、それに魅せられて、それをさらに深く掘り下げた形でのコミカライズを行う人が現れる。
いわゆる「メディアミックス」という形式における最も幸福なケースの一つがここにあります。
ファンでなくとも必読!
お薦めです!!
関連記事
スポンサーサイト

この記事へのトラックバックURL
http://naokisan.blog55.fc2.com/tb.php/228-49695f97
この記事へのトラックバック
この記事へのコメント
管理者にだけ表示を許可する
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。