2011.03.07

Kagrra,の歴史を振り返る

去る3月3日、俺が10年に渡って愛した和風ビジュアル系ロックバンド
Kagrra,が終焉を迎えました。

iTunesでラストライブのセトリを編集して最近ずっとそれを聴いているのですが、
聴く度に失ったものの大きさを実感させられます。
売り上げや動員的には大したことはなかったかも知れない。
けれど、音楽的には間違いなく唯一無二のスタイルを持っていたバンドでした。

俺は日本の野郎リスナーでトップ50に入る位には
彼らに愛着を持っていた自信があります。
そんな俺のしょぼいブログにも、彼らの足跡を記しておきたい。
というわけで、彼らの全アルバム&ミニアルバムを紹介しつつ
(シングルも入れるととんでもない数になるので省略。
尚デモテープは持っていないのでCDからになります…)
軽くレビューを添えて彼らの歴史を振り返っていきたいと思います。


長いんで続きは以下で。



鵺
(2005/11/30)
Kagrra

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彼らの記念すべきインディーズ1stミニアルバム。
3rdプレスまで出ており、2ndプレスから「白い魔手」が追加収録されてます。
音は悪いし演奏も未熟ながらも、優れたアレンジセンスは
この頃からその片鱗を見せ始めています。
「魔笛」「鵺の哭く頃…」などの定番曲含め名曲揃い。
これを聴かずにKagrra,は語れません。


桜 2ndプレス桜 2ndプレス
(2002/03/06)
Kagrra

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インディーズ2ndミニ。俺はこれから彼らの音源を集め始めました。
2ndプレスには「桜~再会の華~」のアコースティックver.が追加収録されてます。
全4曲と短いのですが、その後何曲も作られる彼らの「祭ソング」の元祖であり
ライブの定番曲でもある「妖祭」、そして彼らが強い思い入れを持ち
メジャーデビュー後再レコーディングされてシングル化される名バラード
「沙羅双樹の子護唄」などが収録されており、
これもまた彼らを語る上では欠かせない一枚です。


彩
(2005/11/23)
Kagrra

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ライブ会場で限定販売されたシングル曲4曲に
ライブの定番曲2曲を加えて発売されたインディーズ3rdミニ。
俺はインディーズの作品ではこれが一番好きです。
何たってライブの定番「神謌」がかっこいい!
さらにラストライブでも披露された「徒然なるままに…」や「刹なる言葉」などの
名曲も入っており聴き応え十分。
捨て曲無しの名盤です。


煌
(2002/05/01)
Kagrra

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インディーズ4thミニ。(ミニ多いなしかし)
若干とっちらかった印象があってそこまで好きな作品ではないのですが
初期の彼らの代表曲「~夢イズル地~」が収録されてます。
開放感のあるメロディーが新機軸を感じさせ、
その後のメジャー向けの曲作りへの転機となった一曲です。
「罪ト罰」のドラムフィルがラクリマの「the Scent」にそっくりなのは偶然?


gozengozen
(2005/11/23)
Kagrra

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インディーズ時代唯一のフルアルバムにしてコンセプトアルバム。
何とも言いようのない脱力感溢れるジャケットイラストが印象的。
「鈴鹿御前」のお話を一志が独自に解釈した世界観を元に構築された作品ですが、
当時の彼らにはコンセプトアルバムという難しい物を完成させるには技量が足りず、
逆にコンセプトに縛られて一曲一曲の印象が薄まってしまったという感があります。
「終焉の季節」とかいい曲もあるんですけどね…


桜花爛漫桜花爛漫
(2003/09/24)
Kagrra

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インディーズではラストの作品となる5thミニ。
このあたりから音質も大分良くなってメジャー感が出てきます。
タイトル曲の「桜花爛漫」は来るメジャーデビューに向けて
これまで支えてくれたファンへの感謝の気持ちを込めた一曲。
「じゃじゃ馬姫伝」などのはっちゃけた曲もあって面白い作品です。
ちなみに、最初から巻き戻していくと隠しトラックが収録されてます。


京(みやこ)京(みやこ)
(2004/03/03)
Kagrra

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メジャー1stフルにして、またもコンセプトアルバム。
今回は「陰陽師」をコンセプトに持ってきてみたわけなんですが、
メジャーデビュー直後のドタバタした時期で、制作期間もあまり取れず
さらに外部からの意見も色々入ってきてメンバー全員混乱した中で
制作されたせいか、非常にまとまりの悪い作品になってしまってます。
とにかく捨て曲が多い!正直「冬幻境」「徒然謌」くらいしか好きになれん。
折角陰陽師が描かれてるのに袖しか見えないジャケットデザインも何というか…
ラストの「愁」はオマケ扱いなので例外。


燦 ~san~(通常盤)燦 ~san~(通常盤)
(2005/07/20)
Kagrra

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メジャー2ndフル。
前作の反省を活かし、十分な制作期間と自由な発想で作られた結果
彼ら本来の作曲能力が色鮮やかに開花した中期の傑作。
ジャケットの水色から連想されるような澄んで美しい印象の曲が多く、
リードトラック「皐月」の透明感溢れる響きは見事というほかはありません。
その後の彼らの大きな武器となる真の箏も「廻」で初披露されています。


雫~shizuku~(通常盤)雫~shizuku~(通常盤)
(2007/02/14)
Kagrra

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メジャー3rdフル。コロムビアでは最後の作品。
この頃は会社からのプレッシャーもあったのか、
和服を脱いで洋服を着ていたりスタイル的には迷いのあった時期ですが、
個人的にはこれが彼らの作品の中で一番好きです。
とにかくメロディー、そしてそれを引き立てるアレンジがどれもこれも素晴らしすぎる!
服装が変わったからといって和風でなくなったかというと決してそんなことはなく、
これまでが江戸以前だとしたら今作は明治以降という感じの雰囲気が漂っています。
スタイルに迷っていた時期だからこそ、彼らの一番の持ち味である
「メロディーの良さ」がストレートに表れた快作だと思っています。
珠玉のバラードにして彼らの代表曲「うたかた」を収録。


CoreCore
(2008/01/09)
Kagrra

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キングレコード移籍後初の、メジャー4thフル。
あえてタイトルを英語にしてみたりと、心機一転という彼らの気概が感じられます。
一曲一曲のクオリティはさらに上がっているのですが、
アルバムとしての流れがいまいちちぐはぐな印象のある作品。
それはある程度狙っていたところもあったそうですが…。
ジャジーな「雨情」や4つ打ちダンスビートの「四月一日」など挑戦的な曲が目立ち、
次回作へ向けての過渡期といったところでしょうか。
「賽」は後期のライブ定番曲。


珠
(2009/04/01)
Kagrra

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メジャー5thフル。
彼らの「和風ビジュアル系ロック」が完成をみた印象のある作品。
Kagrra,を初めて聴く人に勧めるとしたらこれを選びます。
ここへ来て改めて「ビジュアル系」としてのKagrra,を強く意識した内容になっており、
インディーズ期の暗さやおどろおどろしさを上手くスパイスとして使いつつも
あくまでメジャー感を失わないバランス感覚は正にこれまでの集大成。
雅やかなメロディーに箏が彩りを添え、緩急のある流れで一気に聴かせる
非常にまとまりの良い作品。
リードトラック「桜月夜」のPVは号泣必至です。


百鬼絢爛【通常盤】百鬼絢爛【通常盤】
(2011/02/02)
Kagrra

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彼らの最後の作品となる6thフル。
諸事情によりシングル「四季」まででキングレコードとの契約が切れてしまったため
PSミュージックからのリリースとなっています。
基本的には前作の延長線上にある作品です。
何の不安もなくすっと聴けてしまう感じが逆説的に終わりを感じさせる、
安住の地に居座ることを良しとしない男達の渾身の一枚。



「Kagrra,でやれたことはKagrra,というジャンルを作れたこと」
と彼らは語ったそうです。
そう誇って終われることがどれだけ幸せなことか。
残された者としては寂しさもあるけれど、
彼らが背を向けて歩き出し、付けてくれた道の先で
また他の何処にもない新しい景色を見せてくれることを祈るばかりです。
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