2012.05.03

サービスシューズのマニアックな話 その6 ~残念なお知らせ編~

俺のサービスシューズ収集における一つの目標、
40年代のジャストサイズのデッドストック。
これを入手できる確率がどうもガクッと下がってしまったようです。

実は、探してもらってたんです。
というより「探してあげますよ」という話に乗っかった形ですが。
その話を頂いたのは4月の初め、札幌の名店であるお馴染みArchにて。
サービスシューズがある程度まとまって入荷したという話をその少し前に聞いて
どんなもんかなと見に行ってみたわけです。
とはいえ40年代のものに関しては期待はしてませんでした。
あったら多分ブログで「40年代のもあります」という報告があるはずだし。

(しかし一つ収穫があって、前回の話で出たいわゆる「40年代の仕様」を持った
54年製のサービスシューズ(Endicott Johnson製)があったのです。
つまり、これまで俺が40年代にしか存在しないと思っていた昔の仕様は
少なくとも54年までは存在していたことになり、前回紹介した品は
ほぼ間違いなく50年代のものであろうということになります)

そんなものをジロジロと見ていたら、
普段あまり店頭にいないオーナーの山内さんが話しかけてきまして。

「サービスシューズ探してるんですか」
「40年代のをずっと探してるんですよねぇ」
「40年代のだったら、ヨーロッパのディーラーがデッドストックを
買い占めて押さえてるんで、そこに丁度いいサイズがないか
問い合わせてみることもできますよ」
「なん…だと…?」

つーか、最初からそうすりゃよかったんだよね。
古着の事情は古着屋さんに聞くのが一番じゃんと。
俺ヘタレだから、そういうの気軽に頼めなくてね。
餅は餅屋っていう諺を今更ながら噛み締めました。

そこで一つ豆知識。
なぜ、アメリカ軍の靴をヨーロッパのディーラーが押さえているのか?
そこには、ミリタリー物とは切っても切り離せない「戦争」が関係してくるのです。

時は第二次世界大戦。
1944年、ノルマンディー上陸作戦の際、ヨーロッパ各地の基地に
アメリカ軍の物資が大量に投入されました。
戦争が終わった後、その物資の余りはヨーロッパにそのまま残され、
それをヨーロッパの古着ディーラーが集めて各国に卸しているという形です。
現在、アメリカ本国に40年代のサービスシューズのデッドはもうほぼ存在せず、
手に入れたければヨーロッパのディーラー経由以外の手段はほぼないそうです。

値段は多少張ると言われましたが、ジャストサイズが手に入るなら惜しくはない。
ということで、俺のサイズ(9D~9ハーフC位)と連絡先を告げて、待つこと数週間。
Archから連絡が来ました。

「9ハーフFより上しかないみたいですねぇ」
「そっすか…」

何となく分かってはいました。
以前SUNTRAPに入荷されたのもヨーロッパ経由で、それは全て10Eでした。
10Eなんて日本人にはかなり大きいサイズで、
もっといいサイズがあればそっちを仕入れてくるはず。
つまるところ、
いわゆるゴールデンサイズはすでにディーラー側でも売り切ってしまっていて、
あとは微妙なところしか残っていないということ。

これで、お店で売っているものを買うという線での入手の可能性はほぼ消えました。
あとはオークションをこまめに覗いて、個人が隠し持ってるのをいただくくらいか。
どっちにしろ、デッドの入手はかなり難しくなったということです。

まあ、ユーズドも状態さえ良ければ味はあるし
デッドはクソ高いですがユーズドはそうでもないので、
また気長に探して見ることにします。

そんなこんなで気が抜けてしまったところで
思わずオクで落としてしまった品を明日ご紹介(また買ったのか…)
サービスシューズではありませんが、アメリカ靴の名品中の名品です。
乞うご期待。

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俺のサービスシューズ収集における一つの目標、40年代のジャストサイズのデッドストック。これを入手できる確率がどうもガクッと下がってしまったようです。実は、探してもらってたんです。というより「探してあげますよ」という話に乗っかった形ですが。その話を頂いた...
まとめtyaiました【サービスシューズのマニアックな話 その6 ~残念なお知らせ編~】 | まとめwoネタ速neo at 2012.05.03 23:34
俺のサービスシューズ収集における一つの目標、40年代のジャストサイズのデッドストック。これを入手できる確率がどうもガクッと下がってしまったようです。実は、探してもらってたんです。というより「探してあげますよ」という話に乗っかった形ですが。その話を頂いた...
まとめtyaiました【サービスシューズのマニアックな話 その6 ~残念なお知らせ編~】 | まとめwoネタ速neo at 2012.05.05 12:29
この記事へのコメント
はじめまして。
サービスシューズで調べると一番詳しい方のようなのでお聞きします。
URLに貼り付けた、おそらくサービスシューズだと思われる靴を日本円で約6000円で購入しました。
値段なりの価値があるでしょうか?
サイズはRですが大きめな作りとのことでブーツは普段10Rがジャストですが91/2Rにしました。明日届きます。
なにか知っていましたら教えてください。
Posted by けんちゃんまん at 2012.05.29 19:20 | 編集
>けんちゃんまんさん
初めまして。
いやはや、そう買いかぶられてしまうと何とも…(笑)
当方専門家ではないので、近くに古着屋さんなどあればそちらに聞かれたほうが確実かとは思いますが、私の知っている範囲内でお答えさせて頂きます。

見たところ、INTERNATIONAL SHOE CO.の80年代のもので、ちゃんとしたデッドストックであれば6000円ならばお買い得ではあると思います。
しかし、やや怪しい?と思われる点が二点ほどあります。

まず、コントラクトナンバーですが、
DLA-100-87-C-4323
DPSC AUG 24,1983
との表記がなされていますが、この上段の三番目の「87」にあたる部分と、下の「1983」にあたる部分はどちらも年を表す数字です。
ここがズレるのは一般的に「登録された日」と「実際に納入された日」で差が生じるという話を聞いたような気がしますが、通常この数字はズレても1年以内です。83年から87年と、ここまで大きくズレているものは見たことがありません。

そしてもう一つは靴底の縫い目です。
サービスシューズはグッドイヤー製法という製法で作られていますが、底を固定する最後の工程で「出し縫い」といって、靴底の外周をぐるっと貫通させるように縫います。
従って、コバ(靴底が横にはみ出している部分)を上から見ると縫い目が見えますが、その縫い目は下まで貫通しているので底から見ると同じピッチの縫い目が並んでいるはずなのです。この辺の画像を参考にして下さい。
http://www.bridge09.com/main/detail/d48-32-0016.html
それを念頭に置いた上でけんちゃんまんさんの買われたものを見てみると、コバを上から見た縫い目のピッチに比べ、靴底から見える縫い目が明らかに粗いです。いわゆるマッケイ製法と呼ばれるもので見られる縫い目に近い感じです。こういう仕様になっているものの私は見たことがありません。

以上の点から、個人的にはちょっと手の出しにくい品物であると言えます。
しかしあくまで素人目線であり、こういう仕様の本物がある可能性もありますので、あくまで参考までに。
もし詳しくお分かりになりましたら、私も興味がありますのでお教え下さい。
それでは。
Posted by なおき at 2012.05.31 20:50 | 編集
詳しく分かりやすい説明でした。ありがとうございました。
届いた靴のサイズが違ったので只今交換中です。なので良く見てもいません。また届いたらお知らせします。
韓国在住の為に米軍ものは日本よりも半分以下で買えるものが多いです。もともとブーツコレクターなのですが、もう置き場がなくなりました。サービスシューズは初めての購入になり何も知りません。こちらで安く多く売られているのはベイツの現行品?です。中に特殊な素材が使われているようで3500円も出せば新品が買えます。たぶん韓国軍や警察のならば1000円から買えるかもしれませんが余り興味も知識もありません。
サービスシューズはどんな服装で履いていますか?
Posted by けんちゃんまん at 2012.06.03 17:38 | 編集
韓国在住の方だったのですね~。
米軍ものが安く買える環境は羨ましいです。とは言っても近年のアイテムはあまり知らないのですが…。
サービスシューズは普通にジーンズだったり軍パンだったりに合わせてますね。しかし黒の革靴なのでラフになり過ぎないように上は白シャツだったりヨーロッパ物の古着とかと合わせてバランスを取ってます。
僕が参考にしているのがここのお店のスタッフさんの着こなし(と言っても全く及んでいませんが)なので、良ければご覧になってみて下さい。
http://archstyle.tv/blog
Posted by なおき at 2012.06.03 19:27 | 編集
ご指摘の通り受け取った靴を見るとナンバーと縫い目はおっしゃる通りです。かつ、ベロのところにはメイドインナチャイナの文字がありました。
ニセモノでしょうかね。
まあ、作りは丁寧で、しっかりしている様なので履きます。
なんか悲しさもありますが、勉強になったと思い今後は少し研究して自慢したくなる靴をいつか一足買ってみます。
いろいろありがとうございました。
雨の日には仕事にも履いてしまおうと思います。普段は底もレザー品なので負担でしたが、この靴はゴム?なので気楽に履けます。
Posted by けんちゃんまん at 2012.06.04 21:57 | 編集
あちゃー、メイドインチャイナでしたかぁ…
最近はサービスシューズにも偽物なんてあるんですね。
まあ、俺は古着は失敗して学んでのくり返しだと思ってます。俺も何度失敗したことか…w
いずれ自慢の一足を手に入れられるよう祈っております!
Posted by なおき at 2012.06.04 22:28 | 編集
こんばんわ 前回コメントありがとうございました 60年代のサービスシューズを見つけました
でもポーランド製だったのですがアメリカ製よりも価値はかわってくるんですか?
Posted by ナオキン at 2013.04.22 20:12 | 編集
一応民間なんで年代が確実ではな いんですが レザーソール、5アイレット、ステッチ有り、後ろT字なんですが 60年代でT字ってありますか?
ポーランド製だから仕様が少しちがうのでしょうか?
Posted by ナオキン at 2013.04.22 21:57 | 編集
ナオキンさん、お久しぶりです。
ポーランド製のものは見たことがないのですが、多少調べてみたところあるようですね。
http://www.t-8intl.com/ds/ds306.html
http://item.rakuten.co.jp/feeling-mellow/shoes_4029-m/
僕が最初に買ったサービスシューズはUS製の民間用で、60年台以降のものだと思われますが踵はT字です。
民間用は結構仕様が適当…というか昔の仕様を後年になっても引き継いでいるイメージが個人的にはあります。なので、民間用であれば60年台でT字仕様は普通に有り得ます。(というか、民間用では僕は踵がT字仕様のものしか見たことがありません)
上のリンクのスーパー8シューズのブログ(http://ameblo.jp/super8shoes/day-20110504.html)では若干ソールに厚みがあったり、インソールにも違いが見られますが、ここ最近の60年台デッドの価格(お店、サイズ等によって大きく差は出ますが)の一例として
http://flagosaka.exblog.jp/d2013-04-20/
を見るに市場価格でそこまで大きな違いはないようです。
いずれにせよ、民間用とはいえきちんとしたサービスシューズですので、価値ある買い物をされたのではないでしょうか。
Posted by なおき at 2013.04.24 12:40 | 編集
細かくありがとうございます
ずっと探してたので最高に嬉しかったんですがポーランド製なので、ん?と思い聞いてみました はきつぶします
ありがとうございました
Posted by ナオキン at 2013.04.24 21:42 | 編集
突然すいません!

サービスシューズについてのご質問なのですが、先日古着屋さんで掘り出したものなのですが、全くいつの年代のものか不明でして、調べていたらこちらのブログに行き着きました!URLに画像を貼らせていただきました!何かわかることがありましたら教えていただきたいのですが、よろしくお願いします!そして気が向いたらFRENCH SHRINERの靴も先日購入したので見ていただきたいのがあるのですがよろしければお願いしたいのですが?初対面で色々お願いして申し訳ありません!
Posted by ピン at 2015.06.24 15:15 | 編集
画像の貼り方がわからず、貼れてますかね?image1.jpegimage2.jpegimage3.jpegimage4.jpegimage5.jpegimage6.jpegimage7.jpegimage8.jpeg

Posted by ピン at 2015.06.24 15:20 | 編集
Posted by ピン at 2015.06.24 16:08 | 編集
>ピンさん
初めまして。わざわざおいで頂きましてありがとうございます。

さてこの靴ですが、当方の知識不足かも知れませんが、少なくともアメリカのサービスシューズではないように思えます。
デザインが違いますし、釘打ちのVクリートヒールという仕様もサービスシューズではなく一般的なドレスシューズのように思えます。
これをサービスシューズとする根拠は何かあるのでしょうか?お店でそう称して売られていたということでしょうかね。何かメーカー表記などはありませんか?

それはともかくとして、これ、なかなか良さそうな靴ですね。
写真からも革質の良さが伺えますし、ラストも色気があってステキです。
サービスシューズと考えて買われたのでしたらまあ微妙かも知れませんが、それとは関係なしにいい買い物ではないかと思います。良ければお値段もお教え頂けますか(笑)

French Shrinerもあまり詳しくはありませんが、是非見せて頂きたいです。よろしくお願い致します。
Posted by なおき at 2015.06.24 22:46 | 編集
サービスシューズではないんですね!なんかそんな気がしてはいました《笑》中敷にCONDORという表記があるのですが、この中敷も取り外し可能のため後から入れた可能性もあるため信頼度は低いです。価格は、1080円でした!古靴についてはほぼ無知なのですが、フォルムがか気に入ったのと、sizeがジャストでしたし、何より1000円は安い気がして購入しました!サービスシューズではないにしろ、歩く時のvクリートのコツコツなる感じを楽しめるし大切に履き込んでいきたいと思います!コメント大変ありがとうございました!
図々しくもFRENCH SHRINERも貼らせていただきますね!よろしくお願いします!
Posted by ピン at 2015.06.25 06:09 | 編集
FRENCH SHRINER
靴底にはextra qualityの記載もあるので良いものなのかどうか気になりまして。靴底がチャネル仕様でそこに刻印あるためなかなか履けず。いつ頃のものかわかれば、履いてもいいかなと思い、お願いさせていただきました!よろしくお願いします!
http://imepic.jp/20150625/346780
http://imepic.jp/20150625/346830
http://imepic.jp/20150625/346860
http://imepic.jp/20150625/346900
Posted by ピン at 2015.06.25 09:46 | 編集
>ピンさん
こりゃまた雰囲気の良いFSですね。
はっきりしたことは申し上げられませんが、スクエアトゥの感じからして70年代くらいじゃないかなと思います。
あと、個人的な見立てですが恐らくいわゆるヒドゥンチャネル仕上げではなくてセメント製法なんじゃないかなと思います。履きこんでいったら出し縫いが見えてくる可能性も無くはないですが…。間違っていたら申し訳ありません。コバを上から見て出し縫いが見えなければセメントの可能性が高いです。
俺から言えることはこんな感じですね。また是非コメント頂けると幸いです。
Posted by なおき at 2015.06.26 23:13 | 編集
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