--.--.--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2012.05.04

Florsheim Imperial Kenmoor

さて、昨日予告致しました今回ご紹介する品。
タイトルを見た時点で分かる人は分かるでしょう。
アメリカ靴好きを自称するなら知らなきゃモグリと言っていい一品でございます。


P1010458a.jpg


続きは以下。



P1010455b.jpg


フローシャイム、インペリアルのケンムール。
当然ながらデッドストック。
インペリアルというのはフローシャイムの中での上級ラインを指し、
ケンムールというのはこのロングウイングチップのモデル名です。
(つま先の革が鳥が翼を広げたようなデザインになっているものを
ウイングチップといい、さらにその両端が踵まで延びているものを
ロングウイングチップというのです)

ちょっと前からヤフオクで狙っていたのですが、
この靴、9Dというゴールデンサイズにしては
当初からかなりのお値打価格だったにも関わらず
何故だかなかなか落札されずに売れ残っており、
じわじわと値下げされては終了→再出品を繰り返していたのですが、
ある時ガクンと平均的な市場流通価格の半額以下にまで落ちたので
サクッと落札。最後はちょびっと上がりましたが。
それでも実にお買い得な買い物でした。

今でこそアメリカの高級靴といえばオールデン、
ちょっと分かってる人ならアレンエドモンズあたり推す人もいるかも知れませんが、
20年以上くらい前まではアメリカ靴といえばこのフローシャイムだったのです。

フローシャイムの創業は1892年。
一時は14の工場と500の店舗を所有するアメリカ最大のシューメーカーでした。
「インペリアル」ラインが生まれたのは1957年のことらしいです。
その後段々靴業界が大衆靴の勢いに押され、
フローシャイムもレギュラーラインのクオリティが落ちていっても、
このインペリアルラインおよび、さらに上級のロイヤルインペリアルラインは
高いクオリティのものを作り続けていました。
あくまで、90年代に生産拠点をインドに移す前までですが…。
今のフローシャイムは名前が同じなだけの別物だそうです。

そのインペリアルの中でも、まさにフローシャイムの代名詞と呼べるのが
このロングウイングチップのケンムール。
「重厚」という言葉を形で表すとこうなる、というような造形。
ガツンとコバの張り出したダブルソールはさながらゲタのような迫力。


P1010456b.jpg


この釘がわっさり刺さった木目調のレザーソールが、このモデルのアイデンティティ。
…なんですがこれ、すっごいすべるよ!ともっぱらの評判で、
往年の日本向け商品はヒールがラバーに交換されて輸入されていたそうです。
今でも買ってすぐラバーに交換してしまう人も多いようですが、
俺はやんないよ。これだって歴史の証人だもんね。

さて、気になるのはこいつがいつ頃のものなのかということなのですが(俺だけ?)
フローシャイムの年代判別は識者でもなかなか難しいらしく、
このモデルも70年代以降ほとんど仕様変更がないため、
その間のいつかというのはなかなかはっきりとは言えないものだそうです。
しかしながら、それでも幾つか手がかりはあるので、
これからそれを一つづつ紐解いていくことにします。


その1:羽根の形状

こちらのブログ(http://daiseike.seesaa.net/category/6738759-1.html)
で紹介されているように、60年代と70年代以降では羽根の形状が違います。
ただし、出版社刊「最高級靴読本Vol.3」で紹介されている
M16デザイナーの村松周作さん所有のケンムールは、
67年に購入したものらしいですが羽根の形状は後期の仕様です。
つまり、遅くても67年には羽根の形状が変更(合わせが直線的になる)
されていたものと考えられます。
俺の今回入手したケンムールも後期の仕様なので、
67年以降の製造ということになります。


その2:生産国表記

USA製のフローシャイムは、靴の内側に
生産国表記なし→MADE IN USA表記→ASSEMBLED IN USA表記
の順で年代が新しくなります。
この分かれ目にも諸説あるようなのですが、
表記なし:~80年代初期
MADE IN USA:80年代初期~90年代後半
ASSEMBLED IN USA:それ以降
みたいな感じらしいです。
俺のは表記がないので、新しくても80年代初期までのものということになります。


その3:靴の内側の表記

海外のコミュニティで出ていた話題だそうですが、
靴の内側の表記で生産された月と年の目星をつけることができるようです。
詳しくはこちらの方のブログのこの記事のコメント欄を参照のこと。
(http://georgiaathens.blog81.fc2.com/blog-entry-512.html)
今回俺が入手したものの、内側の表記はこんな感じです。

P1010457b.jpg

実際のところこの番号のうちのどこがファクトリーナンバーで
その工場がいつまで使われていたのかはっきりしないのですが、
注目したいのは最後の「GB」の表記。
噂によればこれは一文字目が製造月、二文字目が製造年の1の位を表し、
それぞれアルファベット順に1月~、☓0年~という風に対応するんだそうです。
それを前提に考えると俺のものは、71年か81年の7月に
製造されたものだということになります。


んで、もう一つの噂レベルの判別基準として、
ヒールのVクリート(三角の金具)が外周ピッタリに付いているものは
古いという話がありまして、俺のは外周ピッタリではなく少し内側なので
71年製というにはちょっと無理がある。
出し縫いの目付けの適当な感じもあんまり古さを感じない。
つーことで、だいぶ曖昧ではありますが恐らく81年製なのではないかと。

と、するとだ。



俺の生まれた年と一緒じゃん!!



なーんかデスティニー感じちゃうなぁ。
こうなったら何が何でも81年製であって欲しい。
もう決めた。俺はそう決めた。
学年は違うけど、ほとんど同い年の靴を手に入れました!
つーことで決着といたしましょう。


試着のシワみたいなものもなくピンピンのアッパーで、
つま先に一本擦り傷はあるもののクリームで隠れるレベル。
レザーのコンディションも上々。
育て甲斐があるってもんだ!
ダブルソールがシングルになるまで履き倒してやりたいと思います。
(そうなったら貼り替えてまた履くけどね)

関連記事
スポンサーサイト
この記事へのトラックバックURL
http://naokisan.blog55.fc2.com/tb.php/405-072e4e29
この記事へのトラックバック
この記事へのコメント
管理者にだけ表示を許可する
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。