2013.09.14

おフランスの青モグラさん


IMG_0811a.jpg


フランス古着の定番といえば、
人によってM-47パンツであったりバスクシャツであったり
ブラックシャンブレーのアトリエコートであったりと様々でしょうが、
これを挙げる人はかなり多いんじゃないでしょうか。
続きは以下。



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インクブルーのフレンチモールスキンジャケット。

見ての通りのフラッシャー付きデッドストック。
詳細な時代は分かりませんが、まあ遅くとも60年代までのものでしょう。
サイズ表記は44で、ネットで調べるとXS相当とか書いてるところもありますが
着用感はそこまで小さくはなく、若干小さめのMといった感じ。
メーカーは「H.Canals」とあるのですが、これが調べても出てこない。
詳しい方、ご存じの方教えて下さい。
同じ仕様でブラックも存在し、そっちのが若干レアなのですが
個人的にはインクブルーの方が好きだし、使いやすい気がしてます。
古いヨーロッパ服らしいラウンドした襟がカワイイ。

メーカーや時代によってポケットのデザインなど細かいところに違いはあるものの、
3ポケットと1内ポケットの基本的なディテールはどれも一緒です。
モールスキンというのはその名の通り
「モグラの皮のように丈夫」という意味合いがあるようですが、
実際モグラの皮がどれほど丈夫なのかはよく知りません。

ところでモールスキンといえば、
数年前に買ったドイツ軍のパンツの生地もモールスキンと呼ばれています。


P42000392.jpg この右のパンツね


が、素材感は結構違う印象。
フランスのモールスキンはサテンのような光沢があるのに対し、
ドイツのものにはそれがない。
詳細は不明ですが、厚手のコットン生地の呼び名として
モールスキンという言葉があるだけで、
その織り方には厳密なルールはないのかも知れません。

これ、定番にも関わらずなぜ所有していなかったかと言えば、
単純にいい時代のは高いからですw
しかしながらいずれは手に入れなければならないと思っていたし、
昔はたくさん並んでいたアイテムが
段々少なくなってきたと感じることも多い昨今の古着業界、
こういうフラッシャー付きのサイズの良いデッドなんて
もういつまで手に入るか分からないので、
今回ハイポジに入荷したタイミングで思い切って購入することに。
同じようなのがもう一着入ってきていたのですが
より生地の厚みがあると感じたこっちをセレクト。

俺の中で、ヨーロッパ古着を象徴する色というとこのインクブルー。
アメリカ古着にはない、独特の憂いを帯びた発色。
これに白、カーキまたはオリーブドラブを合わせた三原色が
(原色じゃねえけど)俺の春秋の基本となります。
こんな感じで(上下ともモールスキンです)


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インクブルーのワークジャケットという括りで言えば、
これまでにも所有してはいたんです。こんなやつ。


IMG_0838.jpg


ほとんど同じじゃねえかとお思いでしょうが、
これは素材がコットンツイルと呼ばれるもの。
並べてみると違いがわかるはず。
左がモールスキン、右がコットンツイル。


IMG_0842.jpg


その違いが結局何なんだというと、
着込んだあとの風合いが如実に違ってくるのです。
それがどうやって生まれるかというと、
ここにフレンチモールスキンジャケットがあるじゃろ?
( ^ω^)
⊃フレモル⊂


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これをこうして…


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こうじゃ


IMG_0831.jpg


ところで、たまに
「デッドですが、ワンウォッシュかけてから出してます」
みたいなことをする店とかありますが、あれは本当余計なお世話だと思います。
デッドで買い付けてきたんなら、フラッシャー付いてたかも知れないのに、
お前はその状態を客に見せもせずに勝手に取ったのか?と。
折角のデッドを洗うタイミングをお前が決めるな!と。
俺はまずそのフラッシャー付きの状態をじっくり堪能し、
記録に収めたいんだよ!と強く主張したいわけです。

話が逸れましたが、こうして一旦洗いをかけることで、
コットンの生地に縮みが出ます。
その結果、生まれるのがこの


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ではなくて


IMG_0836.jpg


パッカリング。
縫い目が縮むことによって生まれる凹凸のことです。
これを着込んでいくと、この凹凸によりデニムのようにアタリが生まれます。
んで、そのアタリの出方が非常に美しいのが
このフレンチモールスキンという生地の特徴なのです。
現在はこのように濃紺のジャケットが、
こうなって

http://www.anne-tre-website.com/?pid=32854212

こうなって

http://www.anne-tre-website.com/?pid=41716704

最終的にはこうなります。(着方にもよりますが…)

http://unpluggedsapporo.com/outline.php?itemKey=104

ここまで来るともう、相当の上級者でしか着こなせなくなってきますが
こういうものが売り物として評価されるくらい、
使い込んだ後の風合いには定評のあるアイテムだということです。
今はまだ固い生地がてろんと柔らかくなって体型に馴染み、
サテン地が擦られてサラッサラの手触りになったあたりが格好良い。

しかし今回購入したジャケットに関して欲を言うならば
ここにもう一本縫い目が欲しかった。


IMG_0836a.jpg 拡大してみてね


こ↑こ↓に縫い目があると、二列のパッカリングに挟まれた
前の合わせの部分全体が細かく波打ち、
非常に迫力のある色落ちが期待できるんですけどねぇ。
(上記リンクの二番目のやつがそういう感じです)
まあ、そこまでの贅沢は言いっこ無しってことで。

多分これから先、相当な頻度で登板するジャケットになると思います。
しばらく着込んだら経年変化も記事にしてみたいですね。


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