--.--.--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2014.08.31

超必殺技


enai.jpg



古靴との付き合いの上で
最も大きなテーマの一つが「お手入れ」であると思うのですが
先日、なおけんたさんのブログ
HUNGRY HEART~いつも何かを求めて~」において
まさに超必殺技と言えるようなスゴ技が公開されておりまして、
これは早速試して、レポートを書かざるを得ない。
ということで、やってみました。
続きは以下。



事の発端は、なおけんたさんが福岡旅行に行かれた時のこと。
名店「SHOETY」さんに行かれた際に
店主の方に教わったとっておきのレザーケア法があるというのです。

http://longpeak.blog.fc2.com/blog-entry-457.html

詳しくはこちらの記事をご覧になって頂きたいのですが、
要は、革にとって非常に大事な要素は「水」であると。
それ自体は結構色んな所で耳にする話ではありますが
その補給法として、一般的にはデリケートクリームを塗ったりすることが
多いと思いますが、それでは足りないのだということ。
ついては、もっとドラスティックな方法を取る必要がある。
そのために、用意すべきグッズがこれ。


IMG_1814 (2)


グリセリン。
薬局で売ってます。
と、当然ながら水。
多分別に水道水とかでいいとは思うんですが
何となくコンタクト用の精製水を用意してみました。

こいつを使ってどうするのか?
その前に、今回こいつの被験体となる靴をご紹介。
ケンイチ君、カモン。


IMG_1813 (2)


68年製フローシャイムインペリアルのケンムール、
モカUチップスプリットトゥ、うちでの呼び名はケンイチ。
今回この子が選ばれた理由としては
・もともと革質が非常に良好であり、このレベルを更に一段階引き上げてみたい
・茶靴なので作業経過が分かりやすい
・水ジミがいくつかあり、作業のついでにそれも消せたら嬉しい
みたいな感じです。

さて、作業実行。
まずはブラシとリムーバーで表面をさっぱりさせた後、
先程用意したグリセリンと水を、3:7の割合で混ぜた溶液を作り、
そいつでもって表面を


IMG_1815 (2)


ベッチャベチャに濡らす。

ベッッッッチャベチャに濡らす。
(大事なことなので二回言いました)

そうなんです、ガッツリ濡らすんです。
一般的に革は水に濡らしちゃいけないように思う人も多いですが
一旦はまずそうすることが今回のポイント。
細かいことはよく分かりませんが、
そこにおいてグリセリンが革の硬化防止の役割を
果たしてくれているのかなと思います。
ここでムラができると水ジミになってしまうので
とにかくまんべんなく濡らします。
んで、一日か二日置いてしっかり染みこんで乾いた後
いつも通り乳化性クリームでメンテナンスしたのがこちら。


IMG_1816 (2)


できるだけ同じ環境で撮ってはみたんですが
若干違ってはいるかな。
それを考慮に入れても、若干色は濃くなった印象。

結論から言うと、水ジミは完全には消えませんでした。
色が濃い目になった分目立たなくはなりましたけど。
で、革のコンディションはこんな感じ。


IMG_1817 (2)


もともと非常に良好な革質ではあったのですが
それがさらにふっくらしてムチムチ感が増した気がします。
ケンイチに惚れなおしましたねー。
やっぱり60年台のインペリアルって凄いすわ。

古靴で特に注意しなくてはならないのは、デッドストックのもの。
未使用といえば聞こえはいいものの、
その実は何十年も何一つ手入れされず放置されていたものが殆ど。
見た目は綺麗でも、革はカラカラに乾いている場合がよくあるのです。
そんな靴をそのまま履いてしまったら、
履いた瞬間崩壊なんてパターンもあり得なくはありません。
そういう事態を防ぐために、この手段は極めて効果的であると思われます。
デッドでなくとも、古靴を買ったらとりあえずこれをやっとくと
より長く靴の寿命を保つことができるはずです。
なおけんたさん、SHOETYの店主さん、貴重な情報ありがとうございました!

つーわけで、もうすぐ来る新入りにもこいつをやってやろうかと思っております。
次回更新はその靴になるかと。
乞うご期待。


関連記事
スポンサーサイト
この記事へのトラックバックURL
http://naokisan.blog55.fc2.com/tb.php/478-b8453d26
この記事へのトラックバック
この記事へのコメント
お久しぶりです。

グリセリン保湿、私も挑戦したいですね。やはり効果は大きいんでしょうか?

60sインペリアルいいですね。この手の革は水が染み込み難いと思っていましたが、そうでもないようですね。

新しく到着の靴、楽しみにしております。
Posted by 電池 at 2014.08.31 22:17 | 編集
>電池さん
コメントありがとうございます。
効果はかなりあると思いますよー。
今回はもともといい革でしたけど、イマイチな革に使ってどれ位になるのかも気になるところですね。

ケンムールはこの60年代と80年代を持ってるんですが、革は全く違いますね。多分製法からして違うんでしょう。
80年代の方はツルっとしていて若干加工感があるんですが、こっちの方は毛穴も割と見える感じで、水も普通に染み込みます。
80年代の方にも近いうちにやってみたいですね。
Posted by なおき at 2014.09.01 08:20 | 編集
私も今日仕事帰りに購入しました。
休みの日に、取敢えず疲れ果てたアレンのBOULEVARDに試そうかと思います。

そして新入りの紹介楽しみにしています。私も早いうちに更新できるよう頑張ります・・・
Posted by tomojin329 at 2014.09.02 21:20 | 編集
>tomojin329さん
コメントありがとうございます。
あのBOULEVARD、ポテンシャルは相当高いでしょうからさぞかし上等な仕上がりになることでしょうね。
新入りは届いてメンテナンス中です。もうしばしお待ちを…。
Posted by なおき at 2014.09.03 00:23 | 編集
やりましたね。

私も手に入れた古靴には片っ端から施術しています。
表面がツルッとしている(光沢のある)革は水分を吸収しにくい感じがします。今回私が手に入れたサドルシューズはそういう状態です。Kenmoorでもそういう革の個体がありますね。

それから,水分が多いのでカビが気になるところですが,europeanblend さんがShoetyさんに聞いたところ,
「エタノールを吹き付けておきさえすればカビは生えない。このグリセリン溶液にあらかじめ混ぜておいても良いかも」とのことでした。
Posted by なおけんた at 2014.09.03 10:45 | 編集
ナオキさん、お久しぶりです。

自分もアレンの酷く疲れはてたペアに施してみました。履きしわが硬化してしまっていてカチカチ。革の表面はパサパサ。酷い状態です。それに加えて革質も最近の物と思われるので、さほどよくありません。
まずはデリケートクリームを塗りましたが変化はさほどありません。
次にグリセリンを施しました。
劇的に変わりました!とはなりませんでしたが、デリケートクリームよりも明らかに艶が出て、しかも履きしわ部分も柔らかくなっています。
弾力性も出てました。これは良いですね!後はクリームで手入れしてみてどのぐらい変化があるか見てみようと思います。
この情報を提供下さったなおけんたさんに感謝です。
Posted by tomo at 2014.09.03 18:04 | 編集
>なおけんたさん
いやはや、この度は貴重な情報をありがとうございました。
カーフは本当に年代による質の差を感じますね。古いコードバンはどうのとかいう話はよく聞きますが、実際古靴色々触れてみると、コードバンよりカーフの方がずっと年代による違いが大きい気がします。
カビについては、こっちは北海道で多分本州以南ほど悩まされることはないのですが、靴の中とかにアルコールを使うのは有効でしょうね。消臭にもなりそうですし。これまた情報ありがとうございます。

>tomoさん
コメントありがとうございます。
アレンお持ちなんですね。自分もアレン欲しい熱かなり高まってます。europeanblendさんの手に渡ったBrentwoodがカッコ良くてですね…。
多分そういうくたびれた靴にこそ有効な手段でしょうね。自分もこれからまた色々試していきたいと思います。
Posted by なおき at 2014.09.03 18:35 | 編集
管理者にだけ表示を許可する
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。