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2014.11.24

エドモンズ


うぅぅぅぅぅぅぅ

わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ






エドモンドにやられた…
ではなくて
エドモンズにやられた!

禁を破ってしまいました…
しかも東京行き前にして…
つーわけで今回はこのブログ初登場となる
あのメーカーのブツをご紹介致します。
続きは以下。



Allen Edmonds。


2581967011_CB378888158_SX300_.jpg


今更俺がここについて何を書く必要もないでしょうが
アメリカのドレスシューズメーカーの中でも、昔から今に至るまで
高級ブランドとしての地位を守りつつ
MADE IN USAを貫いているのはAldenとここくらいでしょう。
日本ではAldenの影に隠れてしまって目立ちませんが、
アメリカ本国においてはAldenよりも支持率の高いメーカーです。
優美さよりは快適さを重視しているであろう朴訥なラストに
釘もシャンクも使わない360度グッドイヤー製法を多く用い
とにかく柔らかな履き心地を追求しているのが特徴。
こちらは40年代の靴作りの様子。





とまあ、有名なメーカーではあるのですが
日本の古靴好きの間ではそこまで多く語られないのが現状。
それは前述のとおりの日本国内での人気というのもあるのですが
古いものが見つかりづらいというのが大きいと思います。
ebayを「Allen Edmonds」で検索してみると分かりますが
アレンはリアルタイムで人気のあるメーカーなので、
比較的近年のものがワンサカ出てくる。
母数が半端ないのに対して、古いものは実に少ない。
とにかく見つけづらい、探しづらい。それがアレンの古靴。

そんな中でも自分の周りのブロガーさんは
目ざとくいいものを見つけてくるもので、
そういうのを見るたびに「いいなぁいいなぁ、古アレンいいなぁ」と
指をくわえて見ている日々が続いておりました。
そしてその度に、いつかは自分も皆さんに胸を張って紹介できる
掘り出しモンを見つけ出してみせるという思いを強めていきました。

そしてブレーキ中の先日、やっちゃいかんとは思いつつも
「見るだけ、見るだけ」と言いながらebayウォッチをしておりました。
最近自分のジャストサイズというものを再考していて
実は俺は8ハーフEあたりがジャストなんじゃないか?とか思っていたので
(正直Eウィズっていかにも日本人、幅広、オヤジ足みたいなイメージがあり
何となくDウィズを選んでいたのはお恥ずかしい事実)
「Allen Edmonds 8.5 E」か何かで検索かけて出てきたのがこの靴。
Dicksonとかいうモデルらしい。


dic01.jpg

dic02.jpg


出ました、ebay特有のやる気のない写真。
以前この手の写真で痛い目にあっているし
ソールの曲がり具合とか使用感も結構なもんで
これは地雷の確率たけーなぁとは思いつつも、
この雰囲気、現行のものとは微妙に違う。
で、まあ全部が全部こんな写真ではなく、
多少解像度の高い写真もあって


dic03.jpg

dic04.jpg


やっぱり使用感はあるけれど、革はまだ生きてるように見える。
で、これ。


dic05.jpg


ほほう。
知識のある方はここでもう察した方もいらっしゃるでしょうが。
一応確認のため出品者に追加の写真を要請。

( 俺)<インソールの写真見せてくれる?

( 米)<ほらよ、ジャップ


dic06.jpg


ふーむ。
やはりこれは、
「斜体ロゴ」期のものですな。

自分が初めてヴィンテージのアレンを意識したのは
アレン愛好家のかやしま氏所有のBrentwoodでした。
現行のアレンの野暮ったさの無い洗練されたデザイン、
良質な革であることが分かる皺の表情。
これを見て自分が意識したのが「斜体ロゴ」の存在。


allenitalic.jpg


ざっくり60~70年代に使われていたこのロゴ。
これより古くなると筆記体になるのですが、それはもはや幻。
まず一つの目安として、これ以前のものをいずれ見つけようという
目標ができたのでした。

で、俺がインソールの写真を要求したのは
ここの表記も年代によって違いがあるからで、
現行のはこんな感じです。


gennkou.jpg


で、これが80年代くらいになると
全部大文字の横書き表記になります。


oomoji.jpg


そこからさらに古くなると、
今回のブツやかやしまさん所有のもののような
「Allen-Edmonds」とハイフン入りの表記になるわけです。
これが斜体ロゴ期のもの。

さて、これで状態がまだ使えるならば掘り出しモンですが
今の俺は斜体ロゴより前の筆記体期のものも知ってしまっている状態。
ましてやこの使用感、これはできるだけ安く手に入れたい。
確か50ドルくらいの即決だったと思いますが、オファーを決行。

( 俺)<30ドルで

( 米)<おk

あっさりいけました。
25とかでもよかったかな…
つーわけで落札。
届くまでに、今回落としたDicksonのお勉強。
Allen Edmondsという会社の何が素晴らしいかって
1956年からのカタログを多少の抜けはありますがデータとして保管していて
それを自由に閲覧することが可能なところ。

http://issuu.com/allenedmonds

これを利用して調べてみると
63年のカタログで同型の「The Dick」というモデルが初登場し
翌64年から「The Dickson」としてラインナップされています。


dickson01.jpg


74年のカタログには小売価格の一覧が載っています。
黒Dicksonのモデルナンバーは1303なので44ドル。
アレンの中ではエントリーモデル的位置付けだったのでしょうか。


kakaku.jpg


んで、77年で一旦生産終了となりますが、
2002年にデザインを一新して再びラインナップされます。


dickson02.jpg


ダサい(確信)
何だこのヴァンプの中央の間抜けなステッチは。
一応この年のカタログの表紙飾ってんですけどね…。

まあこの復活後のはどうでもいいとして、この時点で
ざっくり64~77年の間に作られたもの、と言うことはできますが
もうちょい絞り込めないものか?と考えた時に
俺が目をつけたのがここのステッチ。


dickson03.jpg


この赤で示した二列のステッチに注目して頂きたいのですが、
72年のDicksonは俺のと同じように間隔があるのに対し


dickson72.jpg


74年のDicksonは二列なのか一列なのかもよく分からないくらい
間隔が狭まっているのがお分かりかと思います。


dickson74.jpg


73年は?というと、カタログの解像度が低くてよく分からんかったのですが
何となく72年と同仕様のように見えます。
ということで、あまり狭まりませんでしたが
64~73年の間の製造ということになるでしょうか。

あと、同じ斜体ロゴ期の中でも
俺の落としたのとかやしまさんが持ってるのと比べると微妙な違いがあり
例えば俺のはインソール表記がAllen-Edmonds以外は斜体なのに対し
かやしまさんのは斜体になっていないし、Made in U.S.A表記がある。
使われているラバーヒールも違う。
などの相違点があり、この辺で新旧を判断できる情報通の方の
証言をお待ちしております。

ただ、アレンはカスタマーサービスに聞けば年代を教えてくれるらしく
現在俺も問い合わせ中です。
その返事が来次第また追記していきたいと思います。

<ピンポーン

お、そうこうしてるうちに届いたようですよ(茶番)
ブツはこんな感じ。


IMG_2078.jpg


まー
まー
まー
予想はしてましたけど、やはり…
シューツリー?何だそれ?って感じの豪快なひしゃげっぷり。
おまけに左トゥの芯が凹んでるw
ハイヒールかなんかで踏まれたんでしょうか。
これを「BEAUTIFUL ALLEN EDMONDS」つって売るんだから
流石はアメリカ、自由の国。
とまあ、パッと見は相当ヤレちゃってますけども…
しかし、よく見て頂きたい。
この履き口の型崩れの無さ。
前のオーナー、一応シューホーン使って履くという
最低限の常識は守っていたのでしょう。
触ってみると分かりますが、前に買ったNettleton製Lew Ritterのような
デカくてしっかりした芯が入っていて、かなりのホールド感を予期させます。


IMG_2079.jpg


そして革ですが。
乾いた感じはありますが、凄く柔らかい。
そしてこの細かな皺の表情…

間違いない。
お前はこんなところで終わるUTSUWAじゃない。
お前はもっとキレイになれる。
かわいいは作れる!

つーことで、例によってグリセリンぶっこんで
乳化性クリームでじっくりとメンテ敢行。
こんな感じになりましたよ。


DSCN0087.jpg

DSCN0092.jpg


この革の底光り具合、いいでしょう。
アレンの靴に使われてる革には沢山の種類があって
Dicksonに使われているのは「Black Custom Calf」というやつなのですが
かの有名なPark Avenueにも同じ革が使われているので
安いモデルだからといって安い革を使うってわけではないようです。

そしてこれ、履いてみたんですけど
なんまら履き心地いいっす!!
超柔らかくてストレス皆無。
かかとのホールド感も予想通りバッチリ。
この履き心地、ビジネスシューズとかに最適なんじゃないかなぁ。
全国の働く男たちは今すぐそのトンガリ靴を売り払って
Park Avenueを買いに走るべき、マジで。

で、やっぱり…
サイズぴったりだわ、これ。
俺のジャストって8ハーフEなんだなぁ。
捨て寸はもうちょいあってもいいんですけどね。

あとは細部の写真をちょいちょいと。


IMG_2073.jpg IMG_2074.jpg

IMG_2075.jpg IMG_2077.jpg



今回のこれを手に入れてみて、
高級靴メーカーAllen Edmondsの底力を見た気がしました。
野暮ったいのは否めないけど、それでも本当に
実質本位の素晴らしい靴を作ってきたメーカーなんだなぁと。
エントリーモデルでこれなんだから、
これ以前の時代のPark AvenueとかMac Neilとか
一体どれだけ素晴らしい靴なんだろう。
いつかは手に入れてみたいもんです。

そしてこんないい靴が
30ドルで買えちゃうebayってやっぱり…

楽しいなぁあぁぁあぁ(血涙)

引き続き自制致します、ハイ。


こっからはオマケ。
チェック済みの方もいらっしゃるかも知れませんが、
このセラー、アレンの古いデッドいっぱい出してます。

http://www.ebay.com/usr/sowefran

しかも安い!
…のには理由があって、大体みんなウィズがAとかAAとかなんですね…
一番広くてBとかだもんなぁ。
それでも履ける!って人には相当アツいと思われますので
是非一度ご覧あれ。


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この記事へのコメント
お久しぶりです。

本田とブランカはコマンド入力が下手くそな子供だった私の救世主でしたね。しかし、いとこのダルシムに手も足も出なかったのを覚えています。

斜体アレンはやはり良さそうですね。私も狙っているアレンがあるのですが購入の価値はありそうです。

Posted by 電池 at 2014.11.24 23:25 | 編集
僕も世の中のサラリーマンはアレンエドモンズの快適さをもっと知るべきだと常々感じています。靴の返りの良さが他のメーカーとは一線を画しますよね。

サービスシューズの記事なんかでしょっちゅうなおきさんの記事を引用しているので、アレンエドモンズで少しお役に立てて嬉しいです。

僕ももっと旧アレンが欲しいのですが、なおきさんがおっしゃるようにまず現行品が多すぎて探すのに労力がいるんですよね。アレンエドモンズはアメリカに根ざしたメーカーですし、古靴自体は絶対どこかにまだあるはずなんですけどなかなか…。


それにしても2002年のDICKSONはめちゃくちゃダサいですね笑
デザインに関しては意外と試行錯誤してるメーカーだけあって、こういうやや迷走気味なデザインも存在するんですね。
Posted by かや at 2014.11.24 23:35 | 編集
>電池さん
上手い人のダルシムはどうしようもないですよね。
俺は小技でちょいちょいとかコンボとかの才能がないもんで、ザンギエフでスクリュー決めることのみに執心してましたね(笑)
電池さんには是非Broadstreetの古いやつあたりをゲットして頂きたいもんですが…(8.5Cの斜体がebayにありますね)
しかし電池さんならもっと凄いの探してきそうだなぁ。

>かやさん
今回は引用させて頂きました。ありがとうございます。
役に立ったというかそそのかされたと言いますか…(笑)
俺も俄然他のが欲しくなりましたね。
実用靴としてガンガン履きたいです。
デザインで買うメーカーじゃないってことですね(笑)
斜体くらいまでは何とかちょいちょい出ますけど筆記体織りタグは本当に出ないですね。探し当ててる人が羨ましいですねー。
Posted by なおき at 2014.11.25 01:43 | 編集
これは良さげなアレンを。
ほう、Dickの息子さんがいたんですね。

made in USA が入ってる方が新しいと思われます。
各メーカーによって若干の差異がありますが、概ね70s後期
〜80sあたりに入り始めたようです。

AEへの問合せの件ですが、COMBの右の数字を教えろ、ってくる
と思います。で、書いてない、と言うと、んじゃ分からない、と。
とりあえずT○N○さんはそういう返事でした。
担当者によるのかもしれません。
ちゃんと返事がきたら担当者の名前教えて下さい(笑)

でも、本来、なおきさんがやってるように、資料を見ながら類推する
のが面白いんですよね。私はこれがいちばんの楽しみだったりします。

カンケイないですが、こないだ後ろを歩いてたJKたちの会話。
「綺麗はつくれるってムリじゃない?」
「アンタはムリよね」
「ひどーい」

振り返る衝動を抑えるのに必死でした(笑)
Posted by europeanblend at 2014.11.25 01:45 | 編集
楽しい記事でした。
前半部分は、久しぶりに靴ネタで大笑いしました。
なおきさん、文才ありますよね。

アレン、私大好きなんです、実は。
常々、オールデンには日が当たって、アレンは日陰者というのが気に入りませんでした。アメリカではそうではないようですが・・・。
もっと評価されていいメーカーではないか、何でもっとアピールしないの?と代理店のトレーディングポストのスタッフに力説したこともあります。

でも、古いやつが本当に見つけられません。
斜体ロゴや布タグのモデルが欲しいんですけどね。
マイサイズがもっと出てきてほしいと願うばかりです。
ただ、木型によってはハーフサイズ違ってくる場合がありますから、木型を慎重に確認したいですね。
Posted by なおけんた at 2014.11.25 21:20 | 編集
私も好きなメーカーですので是非頑張っていただきたいメーカーです。
BrentwoodやBoulevardの復刻とか是非して頂きたい。因みにこの2モデルを探しているのですが中々出てこない・・・。

あとは古いアレンで私が好きなポイントはOstendo Cushionedですね。これが想像以上に履きやすくて(^-^)

今現在は3足目を地道に探索中です。


Posted by tomojin329 at 2014.11.25 23:56 | 編集
>europeanblendさん
あ、Dicksonってそういう意味なんですね。
Made In USAが入るってことはそれが当たり前でなくなってきた時代の証拠というわけですね。60年代のものだったら嬉しいなぁ。土踏まずのくびれ具合とかそんな感じもあるんですが…。
しかし最近のJKの自撮りテクは凄いですからね。かわいいを作りやがるんですよ、奴らは。実物はともかくとして…(笑)

>なおけんたさん
「楽しい記事だった」という感想は何よりも嬉しいです。ありがとうございます。
自分もブロガーの端くれとして、読んで面白い文章を書こうということには常に腐心しておりますので…。
アレン、今回買って本当に良いものだと思ったので、モノに満足がいけば新品を買うのもアリだと思ったんです。
しかし、近年ものはあくまで画像で見る限りですが昔のものほどかかとの造形がしっかりしていないような…どうなんでしょうね。
なおけんたさんサイズ、ざっと見てみましたが確かに無いですねぇ。でも、10Dらへんはアメリカじゃ一番多いでしょうからそのうち良い物が出てくるはずです。是非探し当てて下さい。

>tomojin329さん
tomojin329さんに関してはもう素晴らしい織りタグを2つもお持ちですから、ハードルは大分上がっちゃいますよねぇ。
Boulevardに関してはMcAllisterがかなり似てるのでまああれで我慢できなくもないですが、Brentwoodは本当に欲しいですね!今の基準で見てメチャメチャ格好良い靴だと思います。Vチップで復刻したら売れそうなんですけどねぇ。
Ostendo Cushionedは俺のには安いモデルだからか採用されてないのですよね。次狙うならそれですかねー。
Posted by なおき at 2014.11.26 20:37 | 編集
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