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2016.09.18

一人旅とマイク・キンセラ

レンタカーで一人旅に行くことにしました。
洞爺湖近辺。
宿以外は特に何も決めず、道中の俺の心の琴線に触れる
キワいブツやスポットを探し回る予定です。
台風来んな。

俺がこういう一人でフラッと何かをしたくなる行動原理というのは
多分にノスタルジーが関係しています。
洞爺湖というのも、子供の頃にサンパレスに行った思い出があって
大人になって改めてその思い出を追体験したいという目的があるからです。
なので、特に何も決めずとは言いましたが
サンパレスで温泉に入るってのはマストで予定に入ってます。

で、そんな俺のノスタルジーを盛り上げるために
有効なアイテムがマイク・キンセラの音楽。
別に昔聴いたとかそういうわけじゃなく全然大人になってから知ったものですが
彼の歌声とギター、コードワークは俺の心の奥底を
ガシガシ掘り起こす何かがあるのです。

iPhoneをカーオーディオに繋げて聴ければ楽でいいんですが
恐らくレンタカーにそんな機能は付いていないので
聴きたい音楽はCDに焼いて持っていくことになるのですが、
そんなに何枚も焼けないので今回は
全てマイク・キンセラ縛りで持って行こうと思っています。

俺は前々からマイクの音楽は100万枚売れなきゃおかしいと思っているので
旅ついでに今回の記事でいくつかご紹介したいと思います。

まずは彼のキャリアにおける最重要曲、
American Footballの"Never Meant"。
再結成後のライブ動画でお楽しみ下さい。
途中でスッと入ってくるタンバリン野郎がマジでいい仕事してます。





次はソロになってからの比較的新しい曲ですが
個人的に彼のキャリア屈指の名曲&名アレンジだと思っている"A Fever"。
とにかくもう切なくて格好良くてどうしようもない!
何でこんなに変拍子を自然に聴かせられるんだろう…。
一年前に友人の石井くんに「多分石井くんこれ好きだと思う」って聴かせて
それから石井くんがマジで一年中聴いてる曲です。





最後は遂に来月発売となる再結成アメフトの新譜から二曲、
"I've Been So Lost For So Long"と"Give Me The Gun"。
前者は比較的昔のスタイルを踏襲した感じで
後者はそれにマイクのソロキャリアで身に付けた感覚をより多めに混ぜた、
という印象があります。
個人的には後者がかなり好きですね。
忙しなくビートを刻むドラムに乗る非常にシンプルなギターとヴィブラフォン。
シカゴ音響派の2016年スタイルって感じがします。
もうちょっと早くリリースしてくれたなら旅のお供にできたのに…







磨き上げられた音色のギターと、枯れた歌声と。
共に旅に出てまいります。
行ってきます。



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Posted at 02:07 | 音楽一般 | COM(2) | TB(0) |
2016.08.21

大変お久しぶりでございます

ブログ開設以来初めての長期放置でありました…(汗)
こんなブログでも楽しみにされてる方がもしもいらっしゃるなら
大変申し訳ありませんでした。
何か色々忙しかったり、PCが古くなって挙動が遅くなってしまってたりで
更新が面倒になってしまっておりまして…。
ネタは色々溜まっておりますので、少しずつペースを取り戻せるよう
また更新をしていこうと思っております。


さて、先日行われたRISING SUN ROCK FESTIVAL 2016。
俺も4年ぶりに参加致しました。
写真もろくに撮ってないしガッツリ長文書く気力もないので
観た各バンドの感想をつらつら書かせて頂く感じで
今回は失礼しようと思います。

・BABYMETAL
いきなりですが今回の個人的メインアクト。
最高でしたね!
知ってましたがやっぱり盤石の神バンド、ゆいもあのダンス。
そしてすぅさんの歌声は場所のせいかPAのせいか
低域があまり聞こえなくて何かやけに人工的に聞こえましたが
非常に安定していたのはよく分かりました。
以前は鬼門かなと個人的に思っていたメギツネなんかもバッチリ!
中ほどの柵の前で観ていたので押されもせず非常に快適だったのですが
目の前でサークルがどんどん広がってきた時はちょっとびっくりしましたね(笑)
歳なので参加はしませんでした。
あわだまフィーバーが最高に可愛くて楽しかったなぁ~。

・エレファントカシマシ
かっこよかったぁぁあぁあぁ!!
いつぞやのRSR明け方のトリん時も思いましたが
ロックとは何ぞやという問があったとして
そこにただ一つ、宮本浩次の歌声を提出すればそれが正解となる、
そういう声だなぁとしみじみ感じましたね。
あと、時代時代でヒット曲があるバンドってやっぱり強い。
最近好きで観ているドラマ「侠飯~おとこめし~」のオープニングテーマ
「I'm hungry」が早速聴けたのも嬉しかったですね~。
とにかく長くバンドやってきて今の時期にあって
まさに最高潮を迎えているという、そんなバンドの
脂の乗り切ったパフォーマンスを存分に味わえました。

・岡村靖幸
弟の大好きな岡村ちゃん、初見でしたが
まあ…カリスマでしたね、色んな意味で…(笑)
とにかく変で気持ち悪くてかっこいい。
そりゃまあクスリやって捕まりもするわなっていう(笑)
ほとんど予習せずに行ったのであまりノリきれなかったのが残念。
Apple Musicに色々あるので聴いてみようと思います。

・SPECIAL OTHERS
これも初見でした。
半分寝ながら聴いてましたが
ポストロックの香りを感じるインストでなかなか好みでしたね。
エレピってやっぱり好きだ~。

・水曜日のカンパネラ
やりたい放題wwwwwwwwwwwwwwwwwwww
貝が開いたようなデザインの乗り物に乗ってステージ外から現れ、
その後まあステージで歌いもしましたが
PA席後ろまで行って脚立乗って歌うわ
何かまた乗り物乗って客席(と言っていいのか)一周するわ
最終的には風船に入って客の上をゴロゴロ転がるわで
エンターテイメントとして何か「すげーもん観た」感が半端なかったですね(笑)
これも予習不足ではあったんですが「魂の16連射」とかはちゃんと言えましたし
それにまあ、やっぱり…ね。
コムアイちゃんかわいかったなぁ…(しみじみ)

・モノブライト
道産子バンドの初出場ってのはやはり感慨深いもんで
会場全体にハッピーな空気感が満ちていた
非常に良いアクトだったと思いました。
観客をどんどん巻き込んでアゲていくボーカル桃野氏の存在感が光りましたね。
途中ではタイアップ中のアニメ「ぼのぼの」の主役ぼのぼのの
着ぐるみが登場する演出もあり、
暑くて熱いライブの中で一瞬ほっこり出来ました。

・筋肉少女帯
流石!って感じの楽しくてアツくなれたアクトでしたねー。
フェス向けの分かりやすいセトリと、大槻ケンヂの巧みにして匠の話術。
イワンのばかでコールして、日本をインドにしてしまって、
念願のダメジャンプもできて思い残す所なし!
狸小路で練習したというカラオケ、どこなんだろうなぁ…(笑)

・人間椅子
筋少と椅子を並べた今年のRSR、マジGJ。
夕暮れのデフガレージは完全なる90sサブカル空間でした!
逢魔が時のお盆時に初出場という格好の舞台に
高まったバンドのテンションが存分に感じられた素晴らしいアクトでした。
到底3人とは思えない音圧は初見の人もノックアウトだったんじゃないかな?
やるかな~、でも難しいかな~と思っていた「地獄のアロハ」も
大槻ケンヂとのコラボで見事実現!
これ以上何を望みます?という感じで大満足でした。
11月のワンマンも行く!

・ゲスの極み乙女。
ライブ後、声が出てないという評判も結構聴いて
まあ確かにそうも感じたのは事実でしたが
立ち位置(ほぼド真ん中の中間柵前)のせいもあるのか
とにかく出音が素晴らしくて俺はもうそれだけで大満足でした。
課長のSugiとAKIMA&NEOSの粘りのある低音を存分に味わえましたね~。
やっぱり否応なしに踊らされるソングライティングの妙と鉄壁の演奏力は
川谷氏の人間性とは別次元で評価せざるを得ないところでしょう。
キラーボールで踊って今年のRSRは完全に思い残す所無し!
ただ途中でノソノソ真ん中に割り込んできて
「いこか様私めに懲罰を!!」
って叫んでたクソゲス野郎、テメーはダメだ。
北海道の品位を下げんじゃねえよ。



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Posted at 01:08 | 音楽一般 | COM(0) | TB(0) |
2016.03.23

Sugiにまつわるよもやま話 その3 ~素材について~

よもやま話3回目の今回は、
Naoちゃんを形作る素材についてお話ししたいと思います。
ウンチクをひたすらダラダラ語るので長くなると思ったら
案の定クッソ長くなったので今回はボディ材の話だけ。
お暇な方はお付き合い下さい。
続きは以下。


続きを読む
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Posted at 23:48 | 音楽一般 | COM(1) | TB(0) |
2016.03.16

Sugiにまつわるよもやま話 その2 ~オーダーのコンセプトについて~

さて、今回は俺が自分のオリジナルモデルを制作してもらうにあたり
どういうコンセプトを立てて臨んだのかということをお話しようかと。

まず音に関しては、NBの基本構造を大きく外すわけではないから
特に深く考えたわけではありません。
そうそう変な音になるはずもないし。
敢えて言うならば、今まで使ってきたジャズベがアルダーのボディで
今回作るモデルは指弾きでよりふくよかな音が出せるように
ホンジュラスマホガニーを使おうかなくらいなもんです。
自分が楽器で最も重視するのは何たって見た目。
自分にしか作れない楽器ってどんなんだ?
自分がこれまで育んできた自分の世界観を
どう楽器の見た目に落とし込もうか?
それが今回のテーマ。

自分は趣味を生きがいに生きている男です。
ならば、ベース以外の趣味から自分の拘りを持ってくれば
自分にしか作れない楽器が出来上がるのではないか?
そう考えた時に、ひとつ思いついたのが、ファッション。
大しておしゃれではないにせよ
自分なりの拘りを持って作り上げてきたスタイルを
ベースのルックスに落とし込めないものか?
そう考え、何か一つ自分のお気に入りのアイテムを選び
そのイメージを投影させた楽器を作ろうと決めました。
そのアイテムとして選ばれたのがこちら。


P6110053.jpg


http://naokisan.blog55.fc2.com/blog-entry-159.html

もう買ったのは8年近く前になるのか。
夏になると晴れの日が楽しみになる、
大のお気に入りのアロハシャツ。
俺の知る最も美しいブルーの一つであるこのシャツの色を
俺のベースのカラーにしたい。
さらには、墨絵っぽい部分の黒はエボニー指板で表現しよう。
マホガニーのボディとの相性も良いはずだ。
銀色のボタンは、パーツをクロームカラーにして合わせよう。
とまあ、こんな感じでNaoちゃんのイメージは決定したのであります。

と、出来上がった後で言ってしまうのは簡単なんですが、
最終的な形に持って行くまでには結構な紆余曲折がありました…

今だから言えますが、
Naoちゃんの初期案はこんなんでした。


IMG_4144.jpg


いや~~~~~~~~~~~~~~~~~

悪趣味ですね!!(爆笑)


今見るとほんとに実現しなくてよかったと思う。
Sugiの上品さが台無しだものなぁ…(笑)
GIMPで適当に作ったこの画像を持って島村行って
勇んで「こんなん作りたいんですけど!」って戸川さんに見せたら
「…いやー…ちょっと難しいんじゃないかと…」って
想像以上にドン引きされたもんだから
こっちも「あ…いや大丈夫っす…」みたいになってしまって。
最初は本当に柄まで完コピのイメージだったんですが
最終的には色味を持ってくる方向になったわけです。
恐らくESPあたりならノリノリでやってくれるんでしょうが
(価格も100万コースになっちゃうでしょうが)
Sugiはそういうメーカーじゃない、ということが分かりました。

てなわけで、Sugiにアロハシャツを送ってもらって
Naoちゃんのカラーを作ってもらったわけですが
そのカラーの認識で若干の齟齬がありまして。
カラー製作過程で最初に送られてきた画像がこちら。


IMG_4148.jpg


この画像を戸川さんと一緒に見ていて、
俺は「地の黄色みは若干出てるけど、悪くないですね」
とは言ったのですが
戸川さんが「ですけど、ちょっと濁ってますよね」
と言ったのにハッとして。
確かに濁ってるし、本チャンの木ではないことを考慮に入れても
杢の出方もイマイチだ。
改めてSugiに問い合わせてみると
まず、このシャツは「パステルカラー」であると。
パステルカラーは色に白の成分が入ってくるが、
白は液体の「染料」ではなく粉末の「顔料」しか存在しないので
こういう色味になってしまうとのことでした。

言ってることは分かるけど…
でもそういうことじゃねえんだよと。
俺がイメージしてたのはこういうのなんですよ。


prs_custom24-30thav-ap-bm6.jpg


これはPRSの人気カラー、ブルーマテオ。
こういう感じの、澄んだ綺麗な青。
なので、顔料は使わず染料だけで杢がしっかり出る方向で
完コピとは言わず出来る範囲でいいから
色味を近づけてくれ、というオーダーを出しました。
そんな感じで出来上がってきたのが次の見本。


IMG_4149.jpg


いい感じじゃないですか~。
というわけでこの路線でGOを出し、
以前記事にしたカラーサンプルをもらって
最終的なカラーが決定したというわけです。
この時は、一緒に考えてくれる人がいて本当に良かったと思いましたね。
自分だけじゃ中途半端なところでOKを出していたかも知れないので。

そんなわけで、
お気に入りのアロハシャツの魂の乗り移ったこのベースは
おうちに置いてある時はこのスタイルがデフォになってます。


IMG_4147.jpg


なかなか粋じゃないですか?
ちょっとそこ、ベースに服着せてるとか引かないで。


当初の案からの違いというところで
ついでに言えば、上の画像を見てもお分かりの通り
最初は5弦で作るつもりでした。
どうせ作るなら今まで使ったことない5弦もいいかもな、
フレージングの幅も広がるだろうし…
と思ってはいたんですけど。
試奏用に取り寄せてもらった5弦をいざ弾いてみると
何かあまりピンと来なくて。
弦間がやたら狭くて弾きづらかったってのもあるのですが
自分がこの先5弦を弾いている画が浮かばなかったんですね。
そこで改めて店頭にあった4弦を弾いてみると
しっくり来ること来ること。
やっぱこれだよなと。
この歳になって冒険するもんじゃありません。
メアドも変えなきゃいけないし。
(俺のメアド知ってる人しか分からない話ですが)


とまあ、こんなとこで
オーダーのコンセプトに関わる今回のお話はここまで。
次回はNaoちゃんを形作る素材、主に木材を中心とした話になる予定です。
それではまた次回。


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Posted at 22:59 | 音楽一般 | COM(0) | TB(0) |
2016.03.07

Sugiにまつわるよもやま話 その1 ~オーダーに至るまで~

今回からは、先日オーダーしたNaoちゃんに関する話を
適当に分けてダラダラと語っていこうかと思います。
何回になるかも分かりませんが、興味のある方はお付き合い下さい。


まず、Naoちゃんを作ってくれたメーカー"Sugi"について。
Sugiを語るには、まず代表取締役でありマスタービルダーである
杉本眞氏について語らねばなりません。

杉本氏は、日本を代表するギターメーカー「フジゲン」にて
長らくビルダーを務めてこられた方です。
フジゲンは同名でオリジナルのギターも作っていますが
それよりはOEMメーカーとしての顔が広く知られており、
例えばアイバニーズの日本製モデルを作っているのはフジゲンです。
他にも島村楽器系列の一連のブランドやG-Life Guitarsなど
多数のブランドに向けて様々な系統のギターを作っています。
(ついでに、Lexus車の内装の木工なんかも手がけています)
そんな雑多な環境のフジゲンで辣腕を振るい、
数々のブランドギターやアーティストモデルを手がけたほか
80年代には、Fender社が一番ダメになっていた時期に
日本から招聘された技術支援チームの一員として渡米し、
さらにはFender Custom Shopの立ち上げにも参加するなど
正に日本を代表する名工と呼べるでしょう。
そんな杉本氏が、長らく暖めていた自分の作りたいギターを作るべく
2002年に杉本氏が立ち上げたブランドがSugiなのです。

そんなSugiを自分が知ったのはかなり早かったと記憶しており
たしかギターマガジン誌かPlayer誌に掲載されていた広告の
SHシリーズDSシリーズを見たのが最初だったと思います。
当時からその洗練されたデザインには惹かれるものがあり
また当時まだ珍しかった国産ハイエンドということも相まって
常に気になる存在ではありました。

そしてその後、TOTOのベーシストであった故マイク・ポーカロ氏との
コラボレーションによって生まれた、Sugi初のベースが
現在のSugiの看板モデルの一つであり
Naoちゃんもその一族の末席に加わることとなった
"NIGHT BREEZE"シリーズです。
国内ではLUNKHEADの合田氏がかなり初期から使用しているほか
MUCCのYUKKE氏やセッションベーシストのJu-ken氏、
最近ではゲスの極み乙女。の休日課長氏が使用していることで
急激に知名度を上げているモデルです。

自分がこのNBシリーズに惹かれたのはそのデザインもさることながら
そのコンセプトである
「パッシブコントロールで鳴りが良く演奏バランスが良いベース」
というところでした。
自分はアクティブのベースをあまり使う気になれないのですが、
それは音が嫌いとかそういうのでは全くなく
ただ単に「電池が入ってるのがイヤ」というだけなのです。
いつ切れるか分からないものを積みながら演奏しているということが
もう耐えられないわけなんです。
まあそんなしょうもない理由でパッシブを使っている自分なのですが
とかくエレクトリックベースというものはハイエンドになると
あれやこれやと機能が付いたアクティブのモデルが主流であり、
なかなか欲しいと思えるものが無かったところに
現れたNBは自分にとってかなり魅力的なモデルだったのです。

そして、自分のNBへの思いを決定的にした一本が
バカテクセッションベーシストFire氏が
Sugiとのコラボレーションで生み出したオリジナルモデル
「NB5 DREAM CATCHER 33」でした。


NB5-DREAM-CATCHER-top.jpg


もはや芸術品とも呼べる組み木のボディトップ。
ベースマガジン誌の「My Dear Bass」コーナーに掲載されるや大反響を呼び
かのナルチョこと鳴瀬喜博氏も影響を受けて
「俺もエグいの作りたい」との思いで「ギガッパチ」を制作したという
逸話まであるモデルです。
こんな素晴らしいベースを作れる会社の製品を
いつか手にしてみたい…という思いは
月日を経るごとに募る一方でした。

しかしながら、Sugiは少数精鋭の工房でのハンドメイドであり
比較的最近まで知る人ぞ知るレベルのブランドだったので
なかなか北海道にまでモノが来ることがなく、
ずっとただの憧れであったのでした。

そんなある日。
ふらりと立ち寄った島村楽器札幌パルコ店のフロアの片隅に
あるじゃないですか、Sugiが。
よく見れば他にも様々な高級メーカーの竿がいっぱい。
自分はそんなに頻繁に島村楽器に通ってたわけではなかったので
いつの間にかこんなに色々なハイエンド機を取り揃えるようになったとは
ついぞ知らぬままだったのでした。
当然、一も二もなく試奏を希望。

弾いてみて。

あー…
自然だ。

指が弦を弾き、そこから出た音が色々な回路を通って
最終的に自分の耳に届くまでの道筋に
障害物が何一つ無い感じ。
弾いていてストレスが全く無い。
何て良い楽器なんだろう…

試奏を終えて、パルコ店の黒坂さんに楽器を手渡して
「いやー、良い楽器ですね」と言ったところ
「ご希望でしたらオーダーなんかもできますんで」という一言。

オーダー…

それは俺がベースを始めた高校生の頃から
ずっと憧れていた言葉。
当時はLUNA SEAやラルクが大旋風を巻き起こしており
ビジュアル系アーティストは皆ESP製の色鮮やかでトゲトゲした
オリジナルギターをぶら下げておりました。(今もだけどね)
tetsuya(当時はtetsu)モデルの紫のTFR-Iの
60万という値段に衝撃を受け
(後にその2.5倍の値段のモデルを作ることになるとも知らず)
俺もいつかは…という情熱をふつふつと燃やし
ノートの片隅で日夜「俺モデル」をデザインしていたものです。

忘れもしない2015年8月27日、
雨のそぼ降る円山公園。
キノコを探したい思いに駆られて来たこの場所でぶらぶら歩きつつ
俺はSugiのことを考えておりました。

その時点で自分の中で
Sugiを購入することはほぼ決定事項となっていました。
10年以上愛用しているVan Zandtももちろん素晴らしい楽器なのだけれど
そろそろ新たな刺激を取り入れていきたい。

そこで一つ頭にあったのは
その年の6月から開始されていたSugiのコンセプト企画
"Birthstone Series"。
"誕生石"をモチーフにしたモデルを毎月、
一年がかりで12種類作っていく壮大な企画。
自分の誕生石は1月のガーネットなので
そこでリリースされるモデルを購入しようか…
と考えたのですが。
しかしながら、1月のモデルが必ずしも自分好みの仕様とは限らない。
つーか、1月までなんて待てねぇ(笑)
それに…

オーダー。

するなら、今なんじゃねえの?

もし、するなら…

こんな感じにしたいというイメージは、ある。

あるなら…形にするべきだろ。

そう思って、降りしきる雨の中。
俺はSugiのオーダーを決意したのでした。


つーわけで、今回はこの辺で。
次回はオーダーのコンセプトについてご説明することになるでしょうかね。


ちなみに1月のモデル"Garnet"はこんなんになりました。
悪かないけどね…
自分にはちょっと違うかなっていう。


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